「“2040年の自分を想像できますか?”」――そんな問いかけから始まり、未来を楽観と不安の両面から考えることを促す一冊があります。
本日紹介するのは、1950年長野県松本市生まれ、慶應義塾大学を卒業後、1973年にNHKに入局し、「週刊こどもニュース」でお父さん役として11年間親しまれた後、2005年にフリージャーナリストとして独立。以来、数々の著書とテレビ出演でニュースの本質をわかりやすく解説してきた池上彰(いけがみ・あきら)さんが書いたこちらの書籍です。
池上彰『池上彰の未来予測 After 2040』(主婦の友社)
本書は、「16年後のあなたはどうなっているのか?」を出発点に、2040年以降に訪れる可能性のある未来を過去の出来事から読み解き、準備の重要性を説いた未来予測ガイドです。経済・教育・自然災害・暮らし・健康など幅広い分野を網羅し、暗い未来だけでなく明るい未来のシナリオも提示することで、読者に行動のきっかけを与えてくれます。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.未来を考えるための今と昔の話
2.仕事編~未来でも必要とされる人となるために~
3.教育編~未来を生きるわが子に必要なこと~
4.自然災害編~災害大国日本で生き残るために~
5.暮らし編~経済・少子高齢化改善されるのか~
6.健康編~生きるということ~
7.明るい未来は自分でつくる
この本の冒頭で著者は、「不安に支配されないために、未来をなるべく楽観的に考えることを心掛けている」と述べています。
本書の前半では、「未来を考えるための今と昔の話」「仕事編」および「教育編」において、未来社会を支える基盤と人材の在り方を考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 過去の出来事を手掛かりに未来を予測する視点
◆ 未来社会でも必要とされるスキルと仕事の条件
◆ AIやロボット時代における人間の役割
◆ 子どもに必要な教育と家庭のサポートの在り方
◆ 学び続ける姿勢が未来を切り拓く鍵となる
この本の中盤では、「自然災害編」および「暮らし編」において、リスクと希望が交錯する未来像を提示しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 南海トラフ地震や富士山噴火への備えの重要性
◆ 災害大国日本に生きるための生活戦略
◆ 円安・少子高齢化がもたらす社会課題
◆ 経済の変化に伴う暮らし方の見直し
◆ 政治・社会システムの柔軟な対応の必要性
この本の後半では、「健康編」および「明るい未来は自分でつくる」において、個人の生き方に直結する提言がまとめられています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 健康寿命を延ばす生活習慣の実践
◆ 医療・介護の将来像を見据えた備え
◆ 高齢期における生きがいと社会参加
◆ デジタル技術を活用した豊かな生活の可能性
◆ 自ら行動して“明るい未来”を創る主体性
この本の締めくくりとして著者は、「未来が暗くならないために、いまからどう行動すべきかを考えるきっかけにしてほしい」と述べています。
2040年以降を生きる自分自身や家族のために、希望とリスクの両面を視野に入れて準備を始めることの大切さを教えてくれる本書は、未来に不安を感じるすべての人にとって必読の一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【3845日目】