人生100年時代を迎えて、「もうついていけない」「私はダメだ」と諦めないで、「これから、これから。さあ、新しいステージが始まる」と、マインドセットを変えていきましょう、と50歳を超えた女性に呼びかけている本があります。
本日紹介するのは、昭和女子大学理事長・総長の坂東真理子さんが書いた、こちらの書籍です。
坂東真理子『言い訳してる場合か!-脱・もう遅いかも症候群』(法研)
この本は、アラフィフ女性に向けて、「50代はゴールデンエージ」「50歳は新しい人生の始まり」と説いて、これから先の長い人生の生き方について綴った書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「もう遅すぎる」と諦めているあなたへ
2.「ライフシフト」時代を生きる 脱・もう遅いかも症候群宣言
3.ようこそ、アラフィフ ブートキャンプへ
4.さあ新しいステージへ 出発の時です
5.アラフィフの人生を変えるマインドセット
この本の冒頭で著者は、現在のアラフィフ女性たちが生きてきた時代の年表を提示しています。
上段には「事件・できごと」を書いて、1964年の東京オリンピックから2020年の東京オリンピック開催まで、さまざまな懐かしい事件などが記されています。
下段には「ブーム・新製品」が記されていて、1960年代の日本初のカラーテレビアニメ「ジャングル大帝」(フジテレビ)放送から始まり、先日の安室奈美恵の引退発表までが掲載されています。
これらの年表を見ているだけで、50代後半でアラフィフより少し上の世代としては懐かしく、さまざまな記憶が蘇ってきます。
これらの時代背景を踏まえながら、「人生100年時代」と言われる中、これから先の人生について、本書では著者の経験も織り交ぜてアラフィフ女性に向けてアドバイスを送っています。
参考になる言葉が数多く出てきますが、私がとくに共感するアドバイスを以下に紹介します。
◆ 中高年は可能性に満ちている
◆ 起こってもいない未来を言い訳にしない
◆ 踏み出すことで見えてくることもある
◆ ライフシフト時代の生き方として「無形資産」をつくろう
◆ 若さを保つ秘訣は、好奇心を持ち続けること
◆ 健康こそすべての基本、「活力資産」を大切に
◆ これからの生き方について考える時間を持つことが大事
◆ 自分のキャリアの棚卸し、自分の強みをチェック
◆ 50歳からの情報リテラシーは「情報を活用する創造的な能力」としての教養が大事
◆ 日本語力を磨くには読書と新聞が最適
◆ 親の背中を見せる50歳の英検チャレンジ
◆ 50代大学デビューという選択
◆ 経験を積んでからの学びには、若い時とは違った新たな発見がある
◆ 起業するという選択肢も
◆ 孤独を楽しむ準備
◆ 前半の人生がメインで後半の人生は余生だという考えは間違い
◆ 現在の仕事が心地よくなってきたら次の仕事に出発する時だ(by ドラッカー)
◆ 過去に未練がましくしがみつかず、新しいステージへ進む準備をしよう
◆ 加齢とたたかわない脱・アンチエイジング
◆ 「アイデンティティ」について考える
◆ 今まで培った「人間的資産」を生かす
◆ 50代の自分探し、自己認識の再構築
◆ 何がしたいか(=人生で追い求めてきた価値は何か)を自らに問う時間を持つ
◆ 自分を見つめ直し、得意を書き出す
◆ 自分の強みを把握して、その力を発揮する
本書の最後で著者は、マサチューセッツ工科大学のエドガー・シャイン教授が提唱している、次の3つを書き出して、自分を見つめ直すことが大事だと紹介しています。
◆ 自分は何が得意か
◆ 自分は何がしたいか
◆ どのような自分が社会に役立っていると実感できるか
そして、人は人、自分は自分と、心の断捨離も不可欠だ、と著者は言います。
人生は選択の連続であり積み重ねです。その選択をしてきたのは他人ではなく自分です。大切なのは、何でも前向きにとらえ、自分の選択を後悔しないことでしょう。
これからの人生を自信を持って生きる方法として、この本の締め括りとして著者の坂東さんは、達成しやすい目標を定め、実際に自分を勝たせることで、勝利のパターンをつくることを勧めています。
それが、次により多くのことに挑戦するエネルギー源になります。
この本は、私の新刊著書『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)で提唱していることと共通点も多く、ぜひ併せてお読みになることをお薦めします。
あなたも本書を読んで、50歳は次のステージの出発点だと人生観を変え、ライフシフトを実現してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を