2600社以上の会社を取材してきて、規模も業種も立地も歴史も関係なく、「いい会社は似ている」、(中略)「そして、いい会社には必ずよきリーダーがいます。」と説明している本があります。
本日紹介するのは、ジャーナリスト、中小企業診断士として、顧客満足、おもてなし経営、よきリーダーとは、などを主題に、全国2600社を取材してきた、瀬戸川礼子さんが書いた、こちらの書籍です。
瀬戸川礼子『「いい会社」のよきリーダーが大切にしている7つのこと』(内外出版社)
この本は、「いい会社」のリーダーが大切にしている7つのことを図解入りで説明している書です。
ここで言う「いい会社」とは、働く人のやりがいが高く、顧客に信頼され、地域に必要とされ、だから業績も伴っている会社のことを指します。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.よきリーダーは「数字」より「心」を大切にする
2.よきリーダーは「スピード」より「順番」を大切にする
3.よきリーダーは「満足」より「感動」を大切にする
4.よきリーダーは「威厳」より「笑顔」を大切にする
5.よきリーダーは仕事に「感情」よりを持ち込む
6.よきリーダーは「率先垂範」せず「主体性」を大切にする
7.よきリーダーは「効率」より「無駄」を大切にする
この本の冒頭で著者は、よきリーダーとは、「惜しみない人間愛を持って、人の輝きを引き出す人」だと述べています。
そして、よきリーダーには「7つの共通点」があり、それがこの本で上記の7つの構成になっています。
まず、「数字」より「心」を大切にするリーダーがいる企業として、次の4社が挙げられています。
◆ 川越胃腸病院
◆ 道頓堀ホテル
◆ 名古屋・はちまんかまど
◆ 南三陸ホテル観洋
次に、「スピード」より「順番」を大切にするリーダーがいる企業として、次の2社が挙げられています。
◆ オオクシ
◆ 西精工
続いて、「満足」より「感動」を大切にするリーダーがいる企業として、次の1社が紹介されています。
◆ 都田建設
さらに、「威厳」より「笑顔」を大切にするリーダーがいる企業として、次の2社が紹介されています。
◆ ネッツトヨタ南国
◆ 海上自衛隊
仕事に「感情」よりを持ち込むリーダーがいる企業として、次の2社が挙げられています。
◆ サンクゼール
◆ アップライジング
また、「率先垂範」せず「主体性」を大切にするリーダーがいる企業として、次の2社が挙げられています。
◆ ネッツトヨタ南国
◆ 生活の木
最後に、「効率」より「無駄」を大切にするリーダーがいる企業として、次の2社が紹介されています。
◆ 日本電鍍工業
◆ 石坂産業
この本で提唱されているいい会社の条件として、とくに印象に残ったことを以下に挙げておきます。
例えば、職場をきれいにすることについては、次のようないい点があるからです。
◆ 心が磨かれる
◆ 感謝の表れ
◆ コミュニケーションを育む
◆ 経営センスを育む
◆ 誇りが持てる
◆ 安全性の向上
◆ 効率性の向上
◆ 品質性の向上
◆ 信頼性の向上
◆ 採用時に有利
次に、リーダーにとって大切な「本気度」について、「本気」とは以下のような5項目だと提示しています。
1.それを最優先すること
2.それを続けること
3.叶った先の未来が見えること
4.周りにもそれが伝わること
5.忙しさとは関係がないこと
また、「笑顔」が仕事である理由について、次の5つが挙げられています。
1.感情コントロールに役立つ(①自分・②場・③品質)
2.自分の話を聞いてもらいやすくなる
3.話しやすい風土ができる
4.社内の笑顔が社外にあふれる
5.人の深層心理に作用する(肯定されたい・安心したい・孤独になりたくない)
このほかにもよきリーダーとして、多くの視点が示されていますが、詳細が知りたい方は本書をお読みください。
あなたも本書を読んで、「いい会社」のよきリーダーが大切にしている「7つの共通点」を学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を