「本書でご紹介する言葉がけのスキルを親が身につけておけば、子どもの心の状態が落ちてしまったときに助けてあげることができます。」「不登校支援ビジネスなどに頼むのではなく、わが子を親自身の手で救ってあげられます。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、息子が小学4年生の3月に中学受験のトラブルが原因で体調不良となり起立性調節障害と診断され、中学1年生の夏休み明けから不登校に、一時期はベッドから起き上がれないほどの症状に苦しむ。わが子の心と身体を回復させたい一心で、「脳と心の取り扱い説明書」と呼ばれる最新の心理学NLPを学び実践、現在は、かつての息子同様、不登校や行きしぶりに悩むのべ3000人超の親子をサポートしている心理カウンセラー・NLP上級スキルマスターで、受講者のトップ1%しかいない米国NLP&コーチング研究所認定NLPヘルスサティフィケーションを保有している富永愛梨さんが書いた、こちらの書籍です。
富永愛梨『息子が不登校だった心理カウンセラーが伝えたい 不登校の子が元気になる言葉 つらくなる言葉』(青春出版社)
この本は、当事者でなければ実感できないあのつらさを体験し尽くした母親である著者が、息子と共にどん底から抜け出すため、必死に、徹底的に実践してきた言葉がけのノウハウをすべて伝えてくれる書です。
本書は、以下の5部構成から成っています。
1.今、子どもの不登校や行きしぶりに悩んでいるお母さん、お父さんへ
2.ステップ1:子どもの本当の気持ちに気づく
3.ステップ2:子どもを安心させる
4.ステップ3:子どもを認める・ねぎらう・ほめる
5.この言葉がけメソッドで、家族全員が変わりました!
この本の冒頭で著者は、「実際にわが子の不登校や行きしぶりを体験したことのない ”専門家” には、渦中にいる親子の本当の苦しみは分かりません。」と述べています。
本書の前半では、「今、子どもの不登校や行きしぶりに悩んでいるお母さん、お父さんへ」および「ステップ1:子どもの本当の気持ちに気づく」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 子どもの「肯定的意図」に寄り添い言葉がけを変えていく
◆「肯定的意図」とは、一見ネガティブな考えや行動の根っこにある本当に望んでいるポジティブな想いのこと
◆ まずは自分の「肯定的意図」を探る
◆ 行動の意図とより深い意図は切り離すことが大切
◆ 親の言葉は、不登校・行きしぶりの子どもの一番の薬
この本の中盤では、「ステップ2:子どもを安心させる」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 困った行動をリフレーミング(出来事の枠組みを変えて別の視点でとらえ直す)する
◆ 魔法の質問1「まるで何のようかな?」
◆ 魔法の質問2「この行動が許せる、愛するキャラクターは何だろう?」
◆ 魔法の質問3「この行動は状況を変えたら、どんなときに役に立つかな?」
本書の後半では、「ステップ3:子どもを認める・ねぎらう・ほめる」および「この言葉がけメソッドで、家族全員が変わりました!」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆「見てもらえている」と子どもが実感できるような言葉や態度で伝えていく
◆ 認める:まずは「否定しない」こと
◆ ねぎらう:子どもの頑張りを尊重する
◆ ほめる:「できたこと」に着目し、子どものできる力を見つける
◆ 諦めない限り、必ず子どもを救い出すことができる
この本の巻末には、特別寄稿「母へー本書の刊行に寄せて」という著者の息子からのメッセージが掲載されています。涙なくして読めない文面でした。
本書の締めくくりとして著者は、「コツコツと毎日言葉がけを継続することで、言葉がけも上達していきます。言葉がけをして子どもの笑顔が10回見えるころには、見える世界も変わっているかもしれません。」と述べています。
あなたも本書を読んで、一人で孤独に子育てをせずに、ぜひ著者の富永愛梨さんとつながって一緒に子育てを楽しんでいきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3686日目】