会社を経営するための革新的な新システムである「HOLACRACY(=ホラクラシー)」の考案者が、その本質、構造と運営について述べた本があります。
本日紹介するのは、ソフトウェア企業を設立し、経営手法を実験しながらホラクラシーを開発し、現在はこの手法を導入、実践、サポートするためのホラクラシー・ワンの CEO を務めるブライアン・J・ロバートソンが書いた、こちらの書籍です。
ブライアン・J・ロバートソン『ホラクラシー 役職をなくし生産性を上げるまったく新しい組織マネジメント』(PHP研究所)
この本は、組織を管理運営するための新しいソーシャルテクノロジーであるホラクラシーについて、実践者の体験談も含めた、新しい実務のガイドブックです。
本書は以下の10部構成から成っています。
1.理想の組織とは
2.権力を分配しよう!
3.ホラクラシーの組織構造
4.ガバナンス・ミーティング
5.オペレーション・ミーティング
6.進行役の全く新しい仕事
7.ホラクラシー流の戦略とは
8.ホラクラシーを導入しよう
9.全システムを導入できないなら
10.ホラクラシーがもたらすもの
この本の冒頭で著者は、ホラクラシーには次のような要素がある、と説明しています。
◆ 「ゲームのルール」を明示し、権限を再分配する憲法
◆ 組織を構築し、人々の役割と権限の及ぶ範囲を規定する新しい方法
◆ それらの役割と権限をアップデートするためのユニークな意思決定プロセス
◆ チームを常に最新の情報に同期化し、一緒に仕事をやり遂げるためのミーティング・プロセス
続いて、ホラクラシーがどのように権限を分配するか、それが新しい組織構造にどのように反映されるかについて、順に説明しています。
その後、ホラクラシーというオペレーティングシステムがどんな仕組みで作動するのか、その構造、プロセス、システムといった、基本的なポイントを紹介しています。
さらに、ホラクラシーを導入した組織で働く人たちの体験談を通して、どんなことを想定しておくべきかについて、アドバイスとガイドラインを本書では示しています。
ホラクラシーの本質的な仕組みは、権力を人ではなくプロセスに持たせるところにあります。
ホラクラシーの仕組みは、テンションを感知し、明確な役割を担って仕事をし、戦略的ミーティングやガバナンス・ミーティングのサイクルを回していきます。
また、戦略的ミーティングのプロセスは次の通りとなります。
1.チェックイン・ラウンド
2.チェックリストの確認
3.評価基準の確認
4.進捗状況の共有
5.トリアージ(各案件について次に取るべき行動を迅速に見極め処理していく)
6.閉会ラウンド:ミーティングで学んだことを確認
そして、ホラクラシーを実践すると、以下のようなことが起こってきます。
◆ コミュニケーションの無駄がなくなる
◆ ミーティングが効率的になる
◆ お役所仕事と障害物が減少する
◆ 責任と責務の境界がとことん明瞭になる
この本は、ホラクラシーという新しいシステムは、今後多くの企業に入り、取り入れられることと予想されます。
あなたも本書を読んで、ホラクラシーという、役職をなくし生産性を上げるまったく新しい組織マネジメントを学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を