渉外担当者に向けて、補助金の基礎知識から活用支援までの考え方を整理し、経営者への提案に役立つ知識を紹介している本があります。
本日紹介するのは、昭和57年に一橋大学を卒業して三井銀行(現・三井住友銀行)に入行し、平成21年に独立して資金調達支援、補助金活用支援などに従事している株式会社ベンチャーパートナーズ代表取締役で中小企業診断士の大西俊太さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
大西俊太『渉外担当者のための補助金活用支援がよくわかる本』(経済法令研究会)
この本は、人口減少によって国内市場の伸びが期待できない中で、中小企業が生き残りのために新規取り組みをする際に、ぜひ活用したい「補助金」についての活用支援を行うために、渉外担当者向けに書かれた書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.補助金活用支援の基本
2.事前準備段階で必要な知識
3.申請書作成段階で必要な知識
4.主な補助金等の仕組み
5.業界と地域特性による補助金活用支援事例
この本の冒頭で著者は、補助金の目的や助成金との違いについて解説しています。
両者は実質的には同じものですが、共通するのは、中小企業にとって大きなメリットがある一方で、次の2点には留意する必要がある、という基本的な知識の大切さです。
◆ 対象事業の要件があり、後払いであること
◆ 多くの煩雑な申請書類の作成が必要であること
この本では、法律面や行政手続き面でのポイントや実際について分かりやすく解説されていて、とくに中小企業経営者に提案やアドバイスをする立場の人にとって、とても有益な情報が整理されています。
私も経営コンサルタントとして日々、経営者に接していますが、とくに役立つと感じたポイントを以下に挙げておきます。
◆ 補助金の探し方
◆ 補助金活用支援の流れ
◆ 補助金活用支援体制の作り方
◆ ストーリー作りのポイント
◆ 事業計画書等の作成
◆ 法認定制度の活用
また本書の最後に掲載されている「業界と地域特性による補助金活用支援事例」として紹介されている4社(A社~D社)の事例は、実際の役割分担や流れがイメージ出来て参考になります。
詳細について知りたい方は、ぜひ本書を手に取ってお読みください。
地域金融機関の渉外担当者をはじめ、中小企業の経営者に対して提案・助言をする立場にある方々には、ぜひ一読をお薦めしたい良書です。
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では、今日もハッピーな1日を!