「世の中で確実に求められていて、自分にしかできないオリジナリティにあふれたもの、これを “ スイートスポット(Sweet Spot)” と言います。スイートスポットを見つけることで、他との圧倒的な差別化ができます。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、ソニー、ペイン・アンド・カンパニー、ウォルト・ディズニー、AOLを経てライブドア創業、アップル米国本社マーケティング担当だった前刀禎明さんが書いた、こちらの書籍です。
前刀禎明『人を感動させる仕事~僕がソニー、ディズニー、アップルで学んだこと~』(大和書房)
この本は、自分だけのスイートスポットを探し当てるために必要とされる「セルフ・イノベーション(自己革新)」について考察している書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.最初に考えるべきこと
2.自分だけの基準を持つ
3.「-1+i 」を手に入れる
4.モメンタムを巻き起こす
この本の冒頭で著者は、自らの経歴が変わっているという問いに対して、次のような思いで進路を決めてきたと語っています。
◆ リセット・アンド・リスタート(それまでの自分をゼロにして、もう一度新たな気持ちで再スタート)
◆ 自分の夢に賭けてみよう
◆ 人を幸せにする仕事へ
◆ Think Different(常に自分らしくあれ、自分の個性・心・直感に自信を持ち、自分らしさを極める)
◆ 「やっぱり、なるほど、ずっと」のサイクルをつくる
◆ 自分の可能性を信じ、進化し続ける「セルフ・イノベーション(自己革新)」
◆ 自分と向き合う、点をつなぐ(Connecting the Dots)
そして、セルフ・イノベーションを起こすのは、次の3つのステップだと著者は言います。
1.感じる
2.考える
3.行動する
また、ハーバード大学教育学大学院のハワード・ガードナー教授の「マルティプル・インテリジェンス(multiple Intelligence=多量知性)」という理論を紹介しています。
人の知能には少なくとも8つの側面があり、テストでは測れない才能を持った人はたくさんいる、ということです。
感じることは、考えることで、考えることで自信が生まれます。自信がつけば、新しい自分との出会いがある、と本書では述べています。
この本では、著者の前刀さんの経験をベースに、セルフ・イノベーションを起こすのに大切な考え方を具体的・実践的に提示しています。私が共感し、感銘を受けた点を以下に挙げていきます。
◆ 起きていることを徹底的に観察する
◆ アタマの中で「発散と収束」を繰り返す
◆ 肌感覚で「あらゆる可能性」を検討する
◆ 人の「共感・想像・自発(=やっぱり、なるほど、ずっと)」に働きかける
◆ 「おや?」をとらえ、「なぜ?」を見つける
◆ 数値に表れないところ、合理性で割り切れないことがある
◆ 自分だけの基準を持つ
◆ 成長とは「自分との約束」を超えていくこと
◆ 成功体験に縛られず、失敗体験に怯えない
◆ 「自分史上最高」は何度でも塗り替えられる
◆ 見えないもの、聴こえないものに集中する
◆ 人生を左右するのは「正解かどうか」ではない
◆ 可能性を楽しむ「 i 」(自分らしさ)を考えよう
◆ 「〇〇らしさ」の追求が未来をつくる
◆ 「自分の名前だけで生きていけるか」を意識する
◆ 「期待を超える」に集中する
◆ 視点を変えると仕事のやり方も変わる
◆ 「本気で信じていること」こそ人を動かす
◆ 「じっとしていられなくなる」3つの働きかけ(「共感」「想像」「自発」)
◆ あきらめの悪さは成長の糧になる
あなたも本書を読んで、ワクワクする働き方を始めるために、セルフ・イノベーションを起こしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!