「いずれは『人は1人では生きていけない』というタイミングが訪れます。」「今の時代、おひとりさまこそ、『自分の身は自分で守る』という積極的な発想を持たなければならないのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1983年生まれ、北九州市出身、関西学院大学法学部卒業後、司法書士のぞみ総合事務所を開設、政令指定都市の中で最も高齢化が進む北九州市で、相続・遺言・成年後見業務を多数扱っている岡信太郎さんが書いた、こちらの書籍です。
岡信太郎『「ひとり終活」は備えが9割』(青春新書)
この本は、「残念な終活」についてあえて取り上げたうえで、「こんな時に安心!」という具体例を示し、おひとりさまが抱える不安に応えられるように構成して、「ここまでやっておけば大丈夫」となるように、現場での実務経験をもとに、事例と解説を織り交ぜ、対策についても述べている本です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「ひとり終活」の分かれ道
2.病気、入院の「もしも」に備える
3.認知症の「もしも」に備える
4.自分の手で人生をしまうための前準備
5.自分らしい人生をつくる遺言と相続
この本の冒頭で著者は、「人生後半を自分らしく、安心して暮らしていくためには、『ひとり終活』はマストだと確信しています。」と述べています。
本書の前半では、「ひとり終活の分かれ道」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ 生産年齢人口が減少する一方、シニア層が増加し、ひとり終活が増えている
◆ 生涯未婚率の上昇、離婚者数の増加、核家族化で、ひとり終活をしなくてはならない
◆ ひとり終活が必要なのは、単身者だけではない
◆ ひとり終活の始め時はなるべく早く
この本の中盤では、「病気、入院の もしも に備える」および「認知症の もしも に備える」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ ひとり終活のポイント: 見守り契約で変化を察知してもらう
◆ ひとり終活のポイント: 財産管理等委任契約で預金通帳管理、支払い代行
◆ 入院や施設入居に必要な「身元保証人」
◆ おひとりさまに欠かせない終末期医療の意思表示
◆ ひとり終活のポイント: 成年後見制度(任意後見)で認知症のもしもに備える
◆ ひとり終活のポイント: 成年後見制度(法定後見)で認知症発症に対応する
◆ 後見人を一度選任すると変更は難しい
◆ 認知症になる前に契約する「任意後見人」
◆ 認知症になったあとでも選出できる「法定後見人」
本書の後半では、「自分の手で人生をしまうための前準備」および「自分らしい人生をつくる遺言と相続」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ ひとり終活のポイント: 死後事務委任契約で、死後の手続きを代わりにしてもらう
◆ 考えておきたい葬式と墓のこと
◆ 急増している引き取り手のない「無縁遺骨」
◆ 今すぐ始めたい「生前整理」と「デジタル終活」
◆ 知人に死後を託すのは難しい
◆ ひとり終活のポイント: 遺言で、相続の意思表示、遺言執行者の選定
◆ ひとり終活は遺言が必須
◆ 年に1回、遺言書を書き換える
◆ 身内でない人に財産を譲る人も増えている
この本の締めくくりとし著者は、「誰もが自分の人生の脚本を自分自身の手で書くことができるよう、本書を役立てていただければ、筆者としてこんなに嬉しいことはありません。」と述べています。
あなたも本書を読んで、備えが9割と言える「ひとり終活」に取り組んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3340日目】