書評ブログ

『ゼロから成功 ひとり起業の教科書』

「あなたは今の仕事に満足していますか。一生このままの働き方でいいですか。」と問いかけ、「ひとり起業は、コツさえ知っていれば誰でもできます。」と提唱している本があります。

 

本日紹介するのは、12年間で約3万5千人のカウンセリングとコンサルティングを行い、約1,000人の起業に携わってきた、ビジネスモデルクリエイターで、株式会社マース代表取締役藤原恭子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

藤原恭子『ゼロから成功 ひとり起業の教科書』(WAVE出版)

 

 

この本は、誰でも簡単にできることばかりの「起業のハウツー」を紹介し、「なんだ、ひとりでも起業ができるじゃないか」「自分は起業する資格は充分だし、できる力がある」と、自信が湧いてくる書です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.「起業したいけど、不安」は90%間違っています!

2.自分を知って、理想の未来を作ろう

3.ここで差がつく!起業の準備期にするべきこと

4.危ない!ひとり起業で陥りがちな6つの罠

5.今はコミュニティを持つ人が成功する時代

6.ビジネスをもっと加速するために

 

 

この本の冒頭で著者は、「特別なスキルやアイデアがない普通の人だって起業できる!」と述べています。

 

 

それは、自分のオリジナルコンテンツでなく、他人の商品を売る手もあるし、人を「応援する」という起業もあるからです。

 

 

「起業したいけれど、やっていけるのか不安」という人は、起業している人がたくさんいるコミュニティに入るか、副業または週末起業から始めてみよう、と著者は言います。

 

 

起業すると周囲に言うと、家族などあなたを大切に思う身近な人ほど「ドリームキラー」となって反対するものです。その場合は、次のステップで進めていくことを本書では説明しています。

 

1.未来思考で考えてみる

2.家族が心配する点を、どうすれば解決できるか話す

3.期限を提示して、覚悟を伝える

 

 

つまり、自分にとっての「理想の未来」を想像することから始めて、その理想のために今できる行動を考えてみるのです。

 

 

続いて、「好きなこと」×「得意なこと」をビジネスにしよう、と著者は勧めています。他人には難しくても自分には簡単にできる得意なことはビジネスになります。

 

 

また、それがないと生きている実感がないほど好きなことをビジネスにできれば最高です。

 

 

「好きなこと」とは、時間とお金をかけたことで、それはビジネスになりやすいと言えます。そして、悩みや苦労は宝物で、悩み苦しんでいる人の気持ちに寄り添えるから、つらい時期を乗り越えた経験は、今後のビジネスに活かせるのです。

 

 

本書の中盤では、起業の準備期にすべきことが、以下の通り整理して提示されています。

 

◆ 100円でもいいので、自分ひとりでお金を稼ぐ経験を積もう!

◆ 売上金額よりも、売上回数と「ありがとう」の数を集めよう!

◆ 起業当初は、自分のコンテンツよりも、人の商品を売るほうがお勧め!

◆ 人の商品を売りながら、「お客様との関係」を作っていくことが大事!

 

◆ 人の商品を売っていくうちに、本当にやりたいことが見つかることも多い!

◆ 場づくりができる人は、未来のお客様を作ることができる!

◆ お客様が求めることと、自分が伝えたいことが違うこともある

◆ 自分がやっていることと、お客様の要求とにズレがないか確認してみよう

 

 

続いて、ひとり起業で陥りがちな6つの罠が、次の通り挙げられています。

 

1.集客をSNSだけに頼るのは危険

2.実績がないのに、高額商品を手がけるのは危険

3.自分をキラキラに盛った投稿、ネガティブな投稿も危険

 

4.競合他社のことばかり研究するのは危険

5.新規顧客の獲得に力を入れすぎると危険

6.自分の独断で商品価格を決定するのは危険

 

 

この本の後半では、ビジネス成功の鍵となる「コミュニティを持つ」ことについて、以下のようなポイントを説明しています。

 

◆ 自分より少しだけ先を行っている120%のメンターを探してマネをする

◆ 苦手なことは、得意な人にお願いする

◆ 長続きするのは唯一、ビジョン型コミュニティだけ

◆ 今はコミュニティを持つ人が成功する時代

 

 

本書の最後で著者は、ビジネスをもっと加速させるために、次のポイントを挙げて解説しています。

 

◆ 起業当初からうまくいく人の4つの共通点-①やりたいことが明確、②素直、メンターがいる、④身近に「120%先輩」がいる

◆ 行動が早い人がうまくいく

◆「for you」思考の人がうまくいく

◆ 自分のビジネスを一言で説明できるようにしてホームページを作成する

 

◆ お客様と信頼関係が築けるように、何度も会える仕組みを設計する

◆ お客様が前回会ったときに悩んでいたことを記録しておく

◆ お客様の声をもとに付加価値をプラスして単価を上げる

◆ 苦しいときは「未来思考」で考える

 

 

あなたも本書を読んで、「好きなこと」×「得意なこと」によって、「ひとり起業」を実現し、自分にとっての「理想の未来」を切り拓いてみませんか。

 

 

2021年3月1日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第195回】ゼロから成功する「ひとり起業の教科書」にて紹介しています。

 

 

 

毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

では、今日もハッピーな1日を!【2433日目】