「六十代は誰にでも訪れる人生最大のチャンスです。五十代までに蓄えた経験と知恵のすべてを使って、誰にも支配されずに自由に生きるのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、日本におけるイメージトレーニング研究・指導のパイオニアで、株式会社サンリ会長、西田塾 塾長の西田文郎さんが書いた、こちらの書籍です。
西田文郎『はやく60歳になりなさい 後悔しないラストチャンスの生かし方』(現代書林)
この本は、「人生のピークは六十代にあります。」と提唱する西田文郎さんが、「六十代を人生のピークにするのか、六十代を台無しにしてしまうのか」、その決断を読者に迫ってくる書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.老いは錯覚である
2.人生の変わり目は六十歳にやってくる
3.六十歳になったら、もう反省はいらない
4.六十代には「強み」がある
5.死が近づくと見えてくる「本当の自分」
6.六十歳からのラストチャンスの生かし方
この本の冒頭で著者は、「六十代こそ私たちの腕の見せどころであり、がんばりどころであり、人生一番のハイライトなのです。」と提唱しています。
なぜなら、六十代は競争から解放され、哲学的な考え方ができるようになる、と本書では説明しています。心が純粋になり、自己実現に向かいやすいのです。
つまり、私たちの生きる価値観は、六十代を境として、次のように第二の人生のテーマに変わっていく、ということです。
◆ 第一の人生のテーマ : 「競争による豊かな生活」
◆ 第二の人生のテーマ : 「自由で豊かな人生」
この本で著者は、エベレスト登頂を果たした三浦雄一郎さんや、「さいたまゴールド・シアター」を発足させた演出家の故・蜷川幸雄さんを例に挙げて、前提条件を変えて、「感覚破壊」を起こせば、やるべきこと、やりたいことが見えてくる、と提唱しています。
「感覚破壊」とは、それまでの価値観を捨てまったく新しい価値を創造していくことです。
そして、人が人生の最後にやりたいと思うものは、その人が生きてきた道と関わりがある、と著者の西田さんは言います。
それが必然で、自己実現とはそういうものだそうです。「何のために生きるのか」「何のために生きてきたのか」を問いかけてみましょう。
さらに本書では、「他人を喜ばせたい」という能力を、「他喜力」(=たきりょく)と呼び、次の2つに分かれる、と説明しています。
◆ 他喜力-他人を喜ばせて感謝される喜び
◆ 他喜力-他人を喜ばせて喜んでもらえる喜び
とくに後者は、見返りを求めない純粋な人間の感情で、大きな力になります。
また、この本の後半で著者は、六十歳からの生き方を考えるとき、以下の3つの「強み」を活用すべきだと説いています。
◆ 豊富な経験
◆ 豊富な人脈
◆ 豊富なお金
つまり、仕事を通して「特技・得意」という能力を獲得し、自分の中に経験、人脈、お金をためてきたのです。
最後に西田さんは、「死というタイムリミットが、生き方に変革を起こす」と説明しています。タイムリミットが近づいてくると、それまで曖昧だった何かが明確になる、ということです。
つまり、自分が今、何をすべきかが分かってくるのです。
これまでの六十年は、すべて六十代からを充実させるためにあったのではないか、そんな風に思えるほどだ、と著者は言います。
間違いなく六十代からが人生の黄金期であり、それまでの努力や苦労がもたらした実りを収穫するときです。
あなたも本書を読んで、そんなふうに素晴らしい六十代を生きてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を