書評ブログ

『新版 はじめてのフィリピン語』

「“フィリピン語は思ったよりも身近で、誰にでも学びやすい言語だ”」――そんな発見をもたらしてくれる入門書があります。

本日紹介するのは、東京外国語大学フィリピン語専攻卒業後、国立フィリピン大学大学院修士課程(文化人類学)を経て、シンガポール国立大学大学院東南アジア地域研究で修士号および博士号を取得。1994年に設立され、40ヶ国語以上のネイティブ講師を擁して独自の「使える外国語」短期修得プログラムを展開、さらに企業向け外国語講師派遣、通訳派遣、翻訳、留学相談、通信教育、オンラインレッスンなど幅広い語学教育事業を手がける欧米・アジア語学センターとを設立、フィリピン語と言語文化、特に民族舞踊を専門とし、プロの民族舞踊団でも活躍してきた研究者であり、在日フィリピン大使館やアジア太平洋無形文化遺産研究センターを経て、現在は国際交流基金マニラ日本文化センターにて文化芸術事業に従事し、京都大学東南アジア地域研究研究所連携研究員、東京外国語大学非常勤講師も務める並木香奈美(なみき・かなみ)さんによるこちらの書籍です。

欧米・アジア語学センター・並木香奈美『新版 はじめてのフィリピン語』(明日香出版社)

本書は、フィリピン語をまったく学んだことのない人に向けて、文字の読み方や発音の仕方からやさしく解説を始め、日常生活や旅行で使える基本的な会話を身につけられるよう構成されています。

◆よく使う会話フレーズを場面別・状況別にまとめ、すべてにカタカナ読みが付されているため、初心者でも音声を聞きながらすぐに会話練習が可能です。

◆日本に暮らすフィリピン人との交流や役所・学校での手続きなど、日本国内でも活用できる実用的な表現を紹介しています。

◆基本的な文法の仕組みをわかりやすく整理し、会話を組み立てる力を養えるよう配慮されています。

◆日常生活で頻出する約900語の単語をジャンルごとにまとめ、辞書代わりにも使える構成になっています。

◆音声ダウンロード付きで、日本語とフィリピン語を聞き比べながら学べるため、発音や会話表現が自然に身につきます。

本書は以下の6部構成から成っています。

1.フィリピン語の文字と発音

2.日常生活で使えるフレーズ

3.旅行で使えるフレーズ

4.在日フィリピン人と話せるフレーズ

5.基本文法

6.基本単語

 

この本の冒頭で著者は、「フィリピン語は、日本人にとって学びやすく、また人との交流を広げるための大切なツールになる」と述べています。学び始めのハードルを下げ、すぐに実生活で使える表現を提供する点が大きな魅力です。

本書の前半では、文字と発音、あいさつや自己紹介といった「はじめの一歩」に焦点を当てています。

この本の中盤では、買い物、食事、交通、観光といった具体的な場面ごとの会話フレーズが紹介されており、旅行や日常のやり取りに直結する知識が身につきます。

本書の後半では、基本文法の整理とジャンル別の単語集が収録されていて、基礎力を固めながら実践的な語彙力を広げられるようになっています。

この本の締めくくりとして著者は、「フィリピン語を学ぶことで、文化や人との交流が広がり、人生を豊かにするきっかけになる」と述べています。単なる言語学習を超えた“コミュニケーションの扉”を開いてくれる入門書です。

ビジネス書や語学書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のYouTubeビジネススクール』でも語学学習法を解説していますので、ぜひチャンネル登録して参考にしてみてください。

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では、今日もハッピーな1日を!【3848日目】