『ドキュメンタリー定年前起業への道~57歳からの挑戦!』の第27回は、「50代から英語力伸びるか?」というテーマです。
≪ 44歳から始めたTOEIC挑戦!≫
私は、初めての転職に向けて活動している時に、人材紹介会社の担当者からバカにされたのに奮起して、44歳からTOEICへの挑戦を始めました。
そこの経緯は2015年5月24日付ブログ『定年前起業への道~TOEIC挑戦の軌跡!』に詳しく述べたとおりです。記事はこちらのリンクからどうぞ!
TOEICは、ビジネス英語の試験であるため、ある程度のビジネス経験があった方が有利ではあります。我が国のTOEIC受験者の塊で一番多いのは、就職活動を控えた、あるいは就職活動中の大学生です。
そういう意味では、社会人の場合は有利な面もありますが、40代・50代となると少し状況は違ってくるでしょう。学生時代に勉強した英文法などの英語の基礎、構文などについて、大幅に時間が空いてしまっています。
また、TOEIC試験のスピードに対する「反射神経」と、「2時間ぶっ通しの試験」という体力面や集中力の持続といった観点から、年齢的なハンディキャップはあるでしょう。
それでも私の結論は、40代からのTOEIC挑戦は遅すぎることはないし、50代からでもTOEICスコアを伸ばすことは可能だ、ということです。それは何故でしょうか?
≪ TOEIC試験は英語力よりも「情報処理能力」を測定する試験 ≫
その理由は、TOEICが測定するのは、「英語でビジネス上のコミュニケーションをとる能力」ということになっていますが、実は「ビジネス英語」の力よりも、「情報処理能力」の測定を重視する傾向がますます強くなっているためです。
インターネットの発明、発展と、高速通信網の技術革新によって、現代は「農耕革命」や「産業革命」に匹敵する、第三の「革命期」にあると言えます。
それは、「情報通信革命」であり、処理しきれないほど大量の情報に囲まれるという、人類史上、経験したことのない世界に今、私たちは生きています。
そうした中で、情報を収集することよりも、現在は「いかに収集した大量の情報を、迅速・正確に処理するか」ということに価値がある時代になっています。
TOEIC試験はリスニング100問、リーディング100問で計200問を2時間で解く試験ですが、リスニングの後半以降、リーディングの最後まで、徹底的な英文の「速読」が求められます。
TOEIC試験対策のための参考書・問題集はさまざま出版されています。しかしながら、断トツにお薦めの書はこちらです。
Educational Testing Service『TOEICテスト新公式問題集<Vol.6>』(国際ビジネスコミュニケーション協会)
書評は、2014年11月23日付ブログに掲載されています。こちらのリンクからどうぞ!
「リスニング」の試験と言えども、設問や選択肢の英文を先読みしてリスニングをしなければ正答に辿り着けません。また、最終PART7の英語長文読解では、膨大な量の英文を短時間で処理することを求められます。
ネイティブの英国人、米国人でも、すべての英文は最後まで読み通せない分量だと言います。
これはまさに「速読」や「多読」をするスキルが求められていて、短時間でいかに必要な情報を読み取り、処理するかが問われる試験なのです。
≪ 英文の音読がTOEICに必要なすべての力を養ってくれる ≫
では、どうやってTOEICスコアを上げていくような「情報処理能力」が身に付ければよいのでしょうか?
私の「結論」はズバリ、「英文の音読」です。それも毎日、習慣として、優れた英文を繰り返し音読することです。
いろいろな英文を音読するよりも、優れた同じ英文を、繰り返し音読する方が、はるかに効果が大きいのです。
同時通訳の神様と言われた、國弘正雄先生は、「只管朗読」という言葉で、「繰り返し同じ英文を音読すること」を提唱しています。これに勝る方法、代わる方法はおそらく無いでしょう。
國弘正雄『國弘流 英語の学び方』(たちばな出版)
この本の書評は、2013年12月9日付ブログに掲載されています。こちらのリンクからどうぞ!
私のビジネス英語勉強法は、基本的にはこの「只管朗読」のみです。かつて、ビジネスの現場で頻出の英単語や英語表現はまとめて覚えましたが、そうした基礎知識以外では、音読によって英文のリズムを習得することが大切です。
あなたが40歳代でも始めるのに遅いことはまったくありません。また、50代だとしても同じ、ここからでも英語力は飛躍的に伸ばすことが可能です。
2015年11月1日の「定年前起業」まで、あと140日です。皆さまの温かい励ましと応援をどうかよろしくお願いいたします。