書評ブログ

『英語<3週間>発音トレーニングラボ』

「どうしてネイティブのように聞こえないの?」——そんな悩みを抱える英語学習者に、発音の“最後の壁”を乗り越える極意を伝える一冊があります。

本日ご紹介するのは、神奈川県鎌倉生まれ・横浜育ち、大学卒業後、英国University College Londonに留学し、音声学修士号(MA in Phonetics)を取得、その後、日系航空会社勤務、通訳者、東京外国語大学、早稲田大学の大学講師などを経て、現在は、青山学院大学社会情報学部准教授(専門は英語音声学、英語教育、発音指導、英語プレゼンテーション、通訳)、元NHKラジオ講師、博士(文学)米山明日香さんが著した、こちらの書籍です。

米山明日香『英語<3週間>発音トレーニングラボ』(明日香出版社)

この本は、「母音や子音は発音できるのに、英語らしく聞こえない」と悩む学習者に向けて、「リズムとイントネーション」という“英語らしさ”の核心に、体系的・実践的に迫った発音トレーニングの決定版です。3週間の濃密なワークで、発音の本質を体に叩き込む構成になっています。

本書は以下の3部構成から成っています。

1.Basic Training<WEEK1>

2.Dialog Training<WEEK2>

3.Authentic Context Training<WEEK3>

 

この本の冒頭で著者は、「発音ができる=通じるではない」「リズムとメロディがなければ、英語らしく聞こえない」と指摘し、日本人が陥りやすい“音読の壁”を乗り越えるためのアプローチを明示しています。

本書の前半(WEEK1)では、イントネーションとリズムの基礎を押さえる「Basic Training」として、以下のポイントが解説されています。

◆ 英語と日本語のリズムの根本的な違い

◆ 音声学の知見に基づくストレスとピッチの使い方

◆ 英語の「波」のようなイントネーションパターン

◆ 意味を伝えるためのチャンク単位の発音練習

◆ 音の高低・強弱の変化を身体で覚えるトレーニング法

 

この本の中盤(WEEK2)では、会話形式で応用力を高める「Dialog Training」が展開され、次のような実践的なスキルを身につけます。

◆ 実際のダイアログを通じたリズムの刷り込み

◆ 感情を込めた音調のコントロール練習

◆ 話者の意図や感情をイントネーションで表現する技術

◆ スムーズに音読するためのタイミングと間の取り方

◆ 会話の中で“英語らしさ”を再現する模擬トレーニング

本書の後半(WEEK3)では、実社会を想定した「Authentic Context Training」により、実践の場で“伝わる英語”を体得することを目的としています。主なポイントは以下の通りです。

◆ プレゼン、アナウンス、インタビュー形式の応用練習

◆ リアルな場面で求められる抑揚と間の最適化

◆ 聞き手に自然に届く話し方の工夫

◆ 読み上げではなく、“語りかける”技術

◆ 実用英語に即した自分だけの発音パターンの確立

この本の締めくくりとして著者は、「発音は知識ではなく、身体で覚えるスキルである」と述べ、英語を“自分の言葉”として使えるようになるために、毎日のトレーニングの積み重ねこそが何より重要だと強調しています。

あなたも本書を読んで、“発音の鬼”が教える3週間の実践メソッドに取り組み、「聞いても、話しても、伝わる英語」を体に染み込ませてみませんか?

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では、今日もハッピーな1日を!【3750日目】