「言葉は『武器』にもなるし、『凶器』にもなります。いい言葉は部下のモチベーションを上げ、成長を加速させます。」、「心を動かす『言葉がけ』のできるリーダーに部下はついてくる」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、成城大学卒業後、大手旅行会社を経て学校法人へ転職、広報リーダーなどを経験して、外資系専門商社にてコーチングの手法に出会い、独立後はコミュニケーションデザイナー、人材育成コンサルタント・リーダー向けコーチとしてコンサルティングや講演、研修活動を行うリフレッシュコミュニケーションズ代表の吉田幸弘さんが書いた、こちらの書籍です。
吉田幸弘『どう伝えればわかってもらえるのか? 部下に届く 言葉がけの正解』(ダイヤモンド社)
この本は、実際に現場で起きている「リーダーの悩み」を39項目に整理し、部下を勇気づけ、やる気を後押しし、成長の促進剤になる、いいリーダーの「言葉がけ」を紹介・解説している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.仕事が遅い部下に効くリーダーの言葉がけ
2.仕事のミスが多い部下に効くリーダーの言葉がけ
3.仕事を止める部下に効くリーダーの言葉がけ
4.イマドキ部下に効くリーダーの言葉がけ
5.休みを気にする部下に効くリーダーの言葉がけ
この本の冒頭で著者は、「リーダーが幸せになれば、組織にいるメンバーも幸せになる」と述べています。
続いて、仕事が遅い部下に対する「言葉がけ」として、以下のポイントを挙げています。
◆「これまで思考」から「これから思考」へ
◆「成果の大きさ」「実現の可能性」を優先に
◆ 部下に考えさせる判断基準を与える
◆ 意識改革は難しい、行動改善を
◆ 何もしない時間をつくる
本書の中盤では、仕事のミスが多い部下や仕事を止める部下に対する「言葉がけ」について説明しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 改善の余地に気づかせる
◆ 定期的に話題にする
◆「挑戦しないことで評価が下がる」と伝える
◆「心理的安全性」を確保して、本音を引き出す
◆「頼む」のではなく「相談」に変える
◆ KPT(Keep=継続するいい点、Problem=改善点、Try=次回取り組む点)を部下と一緒に考える
◆ リーダー自身の気持ちを伝える
◆ 部下個人のメリットを伝えて仕事をお願いする
この本の後半では、イマドキ部下や休みを気にする部下に対する「言葉がけ」について、次のようなコツを挙げています。
◆ 褒めてから「改善点」を伝える
◆ 奇抜な意見を求める
◆ 人材育成は「任せる」に限る
◆ 長期的なキャリア視点で話す
本書の締め括りとして著者は、39項目の悩みにおける「言葉がけ」について、一度に多くのことをやり過ぎようとせず、「まずは一つに絞って試す」ことを勧めています。
あなたも本書を読んで、3万人の管理職を見たプロが教える超時短育成法である、正しいリーダーの「言葉がけ」を学び、実践してみませんか。
2020年12月7日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第177回】悩めるリーダー必読の「部下に届く言葉がけの正解」にて紹介しています。
毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2418日目】