「ネット上の情報を読むのと、読書とは行為として全然違います。ネットで文章を読むとき、私たちは『読者』ではありません。『消費者』なのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1960年静岡生まれ、東京大学法学部卒業後、同大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授で、教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする齋藤孝さんが書いた、こちらの書籍です。
齋藤孝『読書する人だけがたどり着ける場所』(SB新書)
この本は、「ネットで情報をとるから本はいらない」という風潮に対して、読書だからこそ、「著者の思考力」「幅広い知識」「人生の機微を感じ取る力」といった「深さ」をつくることを提唱している書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.なぜ、いま本を読むのか
2.読書をする人だけがたどり着ける「深さ」とは
3.深くなる読書 浅くなる読書 何をどう読むか
4.思考力を深める本の読み方
5.知識を深める本の読み方
6.人格を深める本の読み方
7.人生を深める本の読み方
8.難しい本の読み方
この本の冒頭で著者は、情報化社会と言われながら、私たちは有用な情報にはあまり接していない、と指摘しています。
インターネット上にある情報の量はすごいが、どうも表面だけサーッと撫でてキーワードだけ拾っており、詳しいところまでは読んでいないようです。
それに対して、読書は以下のような「深い人」になるための効用があります。
◆ 知識を深め、思考を深め、人格を深めることができる
◆ 物事の「本質」を捉えて理解する
◆ 教養が人格や人生にまで生きる
◆ コミュニケーション能力は文字で磨かれる
◆ 深く物事を捉える力、「認識力」が身につく
◆ 物語で身につく「映像化」する力
◆ 一冊の本から「精神文化」につながる
◆ 思考力を高める
◆ 知識を深める
◆ 「驚く」ことが知の始まり
本書の後半では、様々な効用のある名著が推薦書として提示されています。いずれも骨太で、時代の風雪に耐えて読み継がれている本や物語です。
さらに、一度きりの人生をいかに豊かにするか、と問いかけ、人生を深める名著も6冊、紹介しています。
最後に著者は、「本を読むのに才能はいらない」と述べ、集中力を鍛えるには、まずレベルの高い本から、と提唱して、「あえて本物を選ぼう」と呼びかけ、難しい本の読み方を解説しています。
あなたも本書を読んで、「読書する人だけがたどり着ける場所」に行ってみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!