ドキュメンタリー『定年前起業への道-57歳からの挑戦!』の第162回は、「独立起業前1週間に思うこと」の続き<その3>を書いていきます。
≪ 起業のビジネスモデル構築はこうやった!≫
起業のための「ビジネスモデル構築」は、昨日書いたように、「好きなこと」と「得意なことを」を軸にして、その組み合わせを考えて決めていきます。
「ひとり起業」や「スモールビジネス」で大切なのは、大企業が狙う大きなドメイン(事業領域)ではなく、絞り込みに絞り込んだ、小さなマーケットをピンポイントで狙う「ビジネスモデル」とすることです。
「オンリーワン」の存在として、独自性やユニークな魅力を出して「情報発信」していかなければ、とても競争に勝てるわけがありません。そもそも競争のない世界で勝負する、ということです。
私は当初、自らの「転職経験」(3回、しかも異業種)を活かして、キャリア開発のコンサルティングを考えていました。「キャリア・イノベーター」という肩書を付けて、キャリアにイノベーションを起こす、ということ。
カッコいいのですが、この分野は大企業のビジネスも確立しているし、公の仕事としても、「キャリアカウンセラー」は山ほどいます。マーケットは大きいけど競争も熾烈、とても一個人の体験で戦える領域ではありません。
≪ スクールでの一言が道を開いた!≫
そうして自分ひとりで、試行錯誤していいアイデアが浮かばずに悶々としていたところ、スクールの参加メンバーから、「読書量とスピードは凄い」とか、「人にパッと推薦書を紹介できるのは誰にでもやれることじゃない」というフィードバックをもらい、「読書」や「多読」を切り口にする案が浮上します。
ビブリオバトルなどの広がりもあり、「読書」に対する関心が高い層は相当数、存在します。もともと毎日1冊、ビジネス書の書評をブログにアップしていたこともあり、「読書交流会」で仲間を募り、そこから「推薦書を紹介」したり、「キャリア相談」を受けたりする流れを考えました。
それが、何回かのトライアル勉強会を経て、起業後にも実施を考えている、「読書交流会」や、「個別キャリア相談」(または「個人コンサルティング」)による『メンター原書』の紹介です。
それと、これもスクールでのアドバイスからヒントをもらった「定年前起業」というコンセプト。自分自身がそうだったように、「定年後」の人生に、多くの50代あるいは40代の会社員が、とても強い「不安」を感じています。
50代での「役職定年」による収入ダウンとやりがいの喪失。さらに60歳の定年退職・再雇用では、大幅な年収ダウン。4分の1、5分の1に年収ダウンとなる例も珍しくありません。
そうした「定年後の不安」を「自分が主役の人生」に変えよう、ということで、「定年前起業」を提唱していくことになりました。まずは自らが実践し、そこで経験した苦労やノウハウを伝えていくことで、「定年前起業」をサポート・支援する、というビジネスです。
具体的な商品設計は、自分に何ができるのか、自分がプロの専門家として伝えていけるスキルは何なのかを考えながら行いました。やはり「インプット」と「アウトプット」だろうと。
「インプット」は「多読」による情報収集や専門家としての知識の蓄積です。そして「アウトプット」はそれを定着させる意味での「ブログ」と、個人としての「情報発信」ということにしました。
これらを、自分が経験したような「少人数講座」で提供することを柱に、商品設計をしてきました。これに実は、もうひとつの要素、すなわち私が最も好きな「ハワイ」をどう組み合わせるか、ということです。
起業するのはそもそもハワイに滞在して、ハワイで仕事をしたいから、という原点が私にはあります。これは今後の「人生設計」の柱でもあるので、どうしても実現したい。
どのようにして、これらのビジネスモデルに「ハワイ」を組み込むのかが、大きな課題となりました。この続きは、また明日、書いていくことにします。明日で最終回としますので、もう1日、ぜひお付き合いください。(笑)
2015年11月1日の「定年前起業」まで、あと5日です。皆さまの温かい励ましと応援をどうかよろしくお願いいたします。