20年以上ドイツに在住し、身をもってドイツで学んだ「生き方のコツ」を、ドイツ人の考え方や習慣を例にしながら伝えてくれる本があります。
本日紹介するのは、埼玉県出身、大手靴メーカー、旅行会社を経て、ドイツ企業の日本本社に勤務、ドイツ人との結婚を機に、30代でミュンヘン近郊に移住、長男長女を出産し、異文化の中で子育てに奮闘、ドイツ在住20年を超える起業家で、バレエ留学生のコーディネイトやライフアドバイザーなどを手掛けるキューリング恵美子さんが書いた、こちらの書籍です。
キューリング恵美子『ドイツ人はなぜ「自己肯定感」が高いのか』(小学館新書)
この本は、ドイツ人の「生き方のコツ」を自分のものにして、自然と自己肯定感を高め、今の苦しみから逃れて、他人に振り回されずに「あなたの人生を輝かせることができる」ようにしていく書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.プロローグ なぜドイツ人女性はメイクをしないのか
2.【生き方】ドイツ人は「他人の目」を気にしない
3.【仕事観】ドイツ人は「休む」はずに働いている
4.【教育法】メンタルを強くするドイツ人の子育て
5.【生活スタイル】ドイツ人は「昭和の日本人」に似ている
6.エピローグ ドイツと日本の「いいとこ取り」を
この本の冒頭で著者は、20年以上ドイツに在住して学んだ「生き方のコツ」のポイントは、次の点であると述べています。
◆ 自分のために生きる
◆ そのままの自分を受け入れて、自分を大切にする
◆ 自分に自信を持つ、自分の意見をしっかりと持つ
◆ 自分が居心地がよく、楽しく過ごせるように心がける
◆ 仕事、お金よりも自分や家族の時間を優先する
◆ 他人と自分を比べない
本書の前半では、「生き方:ドイツ人は他人の目を気にしない」について、以下のポイントを説明しています。
◆ ノーメイクで颯爽と歩くドイツ人女性
◆ ファッションで流行を追わない、重視するのは「着心地」と「機能性」
◆ 言葉にしなければ伝わらない、「忖度なし」で心が楽になる
◆「心」と「体」は自分で守る
◆ 物欲に振り回されない
この本の中盤では、「仕事観:ドイツ人は休むために働いている」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ ドイツ人は「休暇」のために働く
◆ 倹約家でも「旅行」にはお金をかける
◆ 残業=能力が低い社員
◆ 仕事に人生の時間を奪われない
◆ ドイツ人は日曜・祝日に買い物をしない
◆ 休日はとにかくアウトドア
◆ リタイア後もドイツ人は旅に出る
◆ 誕生日は自分が周囲を盛大にもてなす
本書の後半では、「教育法:メンタルを強くするドイツ人の子育て」および「生活スタイル:ドイツ人は昭和に日本人に似ている」について、次のポイントを紹介・解説しています。
◆ 自己肯定感は生きる力になる
◆ 子育ては「みんなで」する
◆ 誕生パーティーは子ども自身が企画する
◆「プレゼン」こそドイツ教育の要
◆ 毎日「小さな親切」を重ねる
◆「足るを知る」人々
◆「手書き」の習慣を大切にする
◆「家族でDIY」が楽しい
この本の締めくくりとして著者は、「ドイツと日本の『いいとこ取り』をして、グローバル社会を軽やかに歩んでいきましょう。」と述べています。
あなたも本書を読んで、自分軸を持ったドイツ人の生き方を参考にしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2632日目】