「“弱者には弱者の戦い方がある。世の中の99%の企業は弱者である”」――そんな明快なメッセージを掲げ、ビジネスの原理原則を実戦レベルで示した一冊があります。
本日紹介するのは、一橋大学卒業後、新日本製鐵、リクルートなどでの勤務を経て独立し、わずか3年で日本一の会社を築き上げた起業家。現在は株式会社フォスターワン代表取締役社長として、全国で年間100回以上の講演・研修を行い、日本を代表する上場企業(売上1兆円規模、京セラ、JALクラス)でも5年以上にわたり幹部研修を担当。経営者1000人の講演評価【95.4点】【100%全額返金保証】を10年以上継続し、日本人初のロンドン講演も実現した、日本唯一のランチェスターNO.1戦略専門家・坂上仁志(さかがみ・ひとし)さんが書いたこちらの書籍です。
坂上仁志『決定版 小さな会社こそがNO.1になる ランチェスター戦略』(明日香出版社)
本書は、「弱者が強者に勝つルール」を体系的に解説し、“小さな会社” が限られた資源の中で勝ち残るための「原理原則」を示した実践書です。
「あなたがランチェスター戦略を学ばなければ、他の誰かが学んでしまう。その人と対決したら、あなたは負ける。」という冒頭の一節が、すべてを物語っています。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.ランチェスター戦略 差別化のキーワード28
2.ランチェスター戦略の基本
3.【技】No1はなぜこの戦略を実践するのか?
4.【心】No1はなぜ理念を大切にするのか
5.【体】No1企業の社長はなぜこの習慣を大切にするのか
6.最高の差別化戦略を作る
この本の冒頭で著者は、「中小企業はNO・1でないと生き残れない時代になりました。」と語っています。さらに「誰でもNO・1になることは可能です。多くの人は、ただ、なり方を知らないだけです。」と説いています。
本書の前半では、「ランチェスター戦略 差別化のキーワード28」および「ランチェスター戦略の基本」について、弱者が勝つための原理と基本ルールが明快に解説されています。主なポイントは以下の通りです。
◆強者の模倣ではなく“差別化”で戦う
◆「弱者の戦略=一点集中主義」を徹底する
◆「局地戦」「接近戦」「一騎打ち」が弱者の鉄則
◆「質×量=成果」というシンプルな原則を貫く
◆“シェアNo.1”が最大の防御であり最強の武器になる
この本の中盤では、「【技】No1はなぜこの戦略を実践するのか?」「【心】No1はなぜ理念を大切にするのか」および「【体】No1企業の社長はなぜこの習慣を大切にするのか」について、No.1企業の経営者が実践する技・理念・習慣の3つの要素が解き明かされています。主なポイントは次の通りです。
◆経営の「技」は“原理原則を守る習慣”にある
◆「心」は“理念”を言葉にし、社員と共有することから始まる
◆「体」は“行動の継続”であり、日々の習慣で差がつく
◆“勝てる戦場”を見極めて集中する力が経営の核心
◆「No.1」とは“他社が真似できない強み”を確立すること
本書の後半では、「最高の差別化戦略を作る」について、弱者が勝つための実践的フレームワークがまとめられています。主なポイントは以下の通りです。
◆差別化戦略は“市場選び”から始まる
◆“弱者のルール”を社内文化として浸透させる
◆「戦略」と「戦術」を明確に分けて考える
◆ライバル分析よりも“自社の一点集中”を優先する
◆“小さな市場で圧倒的に勝つ”ことが最強の防衛策
この本の締めくくりとして著者は、「小さくても誇りあるNO・1企業を応援したい。」「原理原則に従って、心技体の経営をすれば、あなたの会社も必ず、NO・1になれます。」と述べています。
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では、今日もハッピーな1日を!【3878日目】