昨今の職場では、1on1の浸透、パワハラ懸念による指導難度の上昇、Z世代の価値観の多様化など、上司のコミュニケーション負荷が劇的に高まっています。
その結果多くの上司が抱える悩みが、「部下が何を考えているのかわからない」「指示待ち部下ばかりで困る」「本音を言わせたいのに、会話が浅い」です。
本日紹介するのは、20年以上にわたり指導者育成やコミュニケーション研修を行い、話し方の専門家として全国で年間2,000回の研修を行って、累計30万部のベストセラーを生んできた桐生稔さんが書いた、こちらの書籍です。
桐生稔『「何を考えているかわからない…」がなくなる 部下が自ら動きだす「上司の話し方」』(明日香出版社)
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著者は、「部下が話さないのは、関係性ができていないから」と断言します。本書は、その関係性を築き、部下の主体性を引き出す “極めて実践的な技術” が体系化された一冊です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.なぜあなたの部下は話をしてくれないのか
2.部下との距離を縮める「スモールトーク」
3.部下が思わず耳を傾けたくなる「説明」
4.部下の思いを引き出す「問いかけ」
5.部下の存在を肯定する「傾聴」
6.部下が自ら考えて動き出す「行動」
7.部下との会話がうまくいかないときの対処法
本書の前半では、「なぜ部下が話してくれないのか」という根本原因の理解と、日常で関係性を築く “スモールトーク” の技術が紹介されています。主なポイントは以下のとおりです。 “雑談が仕事の成果を左右する” という指摘は、あらゆる職場に共通する本質です。
◆ 部下は「上司の反応」を警戒して話さない
◆ 1on1より日常会話の頻度が関係性を決める
◆ スモールトークは “質問→共感→承認” で構成する
◆ 上司が「話しやすい人」になるだけで部下の行動は変わる
◆ 指示の前に “場作り” をすることが成果への近道
この本の中盤では、部下の主体性を引き出すための「説明」「問いかけ」「傾聴」の技術が具体的に示されています。主なポイントは以下のとおりです。とくに「問いかけの型」が非常に実践的で、ミーティングで即使える内容です。
◆ 説明は「結論→理由→具体例」で簡潔に
◆ 叱るのではなく「問いかけ」で気づかせる
◆ NG質問は「なぜできなかった?」の “責める問い”
◆ 良質な質問は「どうしたらできる?」の “未来問い”
◆ 傾聴は「相づち・オウム返し・要約」の3点で十分
本書の後半では、部下が主体的に動き始める “行動支援のテクニック” と、コミュニケーションがうまくいかない時の対処法が紹介されています。主なポイントは以下のとおりです。部下を伸ばすのではなく、「部下が勝手に伸びていく状態」を作るための実践知が詰まっています。
◆ 仕事は“作業”ではなく“意味”を与えると動きが変わる
◆ 行動計画は「小さなステップ+期限」で設定する
◆ 部下がミスしたときほど信頼関係が強化される
◆ 気まずい関係は「リセット会話」で修復する
◆ 部下が変わらないのは“フィードバックの量”が足りないから
本書は、「部下のやる気」を引き出すのではなく、“話したくなる上司” になるための教科書です。
✔ スモールトークの型
✔ 説明の構造
✔ 問いかけの技法
✔ 傾聴力の磨き方
✔ 行動支援のフレーム
これらが “誰でも再現できるレベル” でわかりやすく整理されており、管理職・リーダー・チームを率いる全ビジネスパーソンに有用な内容です。職場の人間関係を良くしたい、部下の主体性を育てたい、そんな方に強くお薦めしたい一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【3922日目】