「人は、人生の転機に住む街を変えたり、住む街を変えることで人生を新しくしていくこともできます。」と提唱している本があります。
本日紹介したいのは、パルコの雑誌『アクロス』編集長、三菱総合研究所を経て、1999年にカルチャースタディーズ研究所を設立した、三浦展さんが書いた、こちらの書籍です。
三浦展『人生を変えたいなら、住む街を変えよう あなたにいちばん似合う街』(PHP研究所)
この本は、1都3県に住む20代から40代の男女1,500人に「今まで行ったことがある街の中で、住みたいと思う街」をいくつでも選んでもらうアンケートを実施して、「住みたい街」を多彩な視点からランキングにしてまとめた書です。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.住みたい街ベスト30
2.今住んでいる地域と住みたい街の関係
3.男女、年齢と住みたい街の関係
4.1人暮らしが住みたい街
5.住みたい街と年収の関係
6.仕事・結婚・子どもと住みたい街の関係
7.価値観やライフスタイルと住みたい街の関係
8.まとめ
9.リアルで役に立つ住みたい街ガイド
この本の冒頭で著者は、自身が吉祥寺に住み、西荻窪で働いていますが、これらの街が自分に合っていることが、今回の調査から裏付けられた、と述べています。
自分の価値観、テイスト、ライフスタイルに合った街に住むことがいい、というのが、著者の調査の結論です。
まず、全体の「住みたい街」ベスト10は、以下の通りです。
1.横浜みなとみらい
2.鎌倉
3.吉祥寺
4.恵比寿・代官山・目黒
5.表参道・青山・原宿
6.池袋
7.新宿
8.千葉・幕張・稲毛
9.秋葉原・水道橋・飯田橋・春日・白山
10.二子玉川
全体として、有名な観光地、商業地にもなっていて知名度が高い街が上位に並び、必ずしも静かな住環境で住むのに適しているかどうかとは異なる面もあります。
本書の中で著者は、ランキングが下位の街であっても、「それは人気のない街だということにはなりません。」と述べていて、その街の良さが知られていないだけで、行ってみると住みたくなる街は多い、ということです。
本書の分析で興味深かったのは、例えば、トップの横浜みなとみらいは女性の圧倒的支持がある、現在住んでいる場所ごとに、住みたい街の特徴がある、年齢によっても住みたい街に変化が出てくる、などです。
海のある街が人気、西荻窪はインテリ女性の街で作家、エッセイスト、編集者が多く住む、谷中・根津・千駄木(通称「谷根千(やねせん)」はカフェや喫茶店を利用する割合が多いなど、面白い切り口の分析が数多く見られます。
詳細については、ぜひこの本を直接、手に取ってお読みください。
また巻末には、「リアルで役に立つ住みたい街ガイド」が写真、お店ガイド、インタビュー入りで記されていて、参考になります。
あなたも本書を読んで、「あなたに合った住みたい街」を探してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を