書評ブログ

『相手に「伝わる」話し方』

「話し方」で悩んでいる人に対して、笑いながら読む中で、ひとつでもヒントを引っ張り出してもらうように書かれた本があります。

 

 

本日紹介するのは、元KHK報道記者で、現在はTV番組の分かりやすい解説で人気の池上彰さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

池上彰『相手に「伝わる」話し方』(講談社現代新書)

 

 

この本は、「ぼくはこんなことを考えながら話してきた」という、著者が担当してきたTV番組「週刊こどもニュース」での試行錯誤を書いた書です。

 

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

 

1.はじめはカメラの前で気が遠くなった

 

2.サツ回りで途方に暮れた

 

3.現場に出て考えた

 

4.テレビスタジオでも考えた

 

5.「わかりやすい説明」を考えた

 

6.「自分の言葉」を探した

 

7.「言葉にする」ことから始めよう

 

 

本書の冒頭で著者は、報道記者とニュースキャスターの違いについて、その経験から説明しています。記者が書く「原稿」と、キャスターが話す「話し言葉」では、まったく違うのです。

 

 

また、息継ぎをどこで入れるかによって、聞きやすくなったり、分かりやすくなる、という経験についても説明しています。

 

 

この本では、著者がTVで伝えてきた事件報道や国際的な出来事を、具体的な事例によって、その時々に考えていたことをそのまま書いています。

 

 

そうした著者の体験を読んでいると、相手に「伝わる」話し方のポイントがよく分かります。私が感銘を受けたのは、以下のポイントです。

 

 

◆ 聞き上手は話し上手

 

◆ 「書いた文章」を読んだのでは不自然だ

 

◆ 聞く人の知りたい順に話す

 

◆ 「つかみ」を使うと聞いてもらえる

 

 

◆ 「手垢のついた表現」では何も語っていないのと同じ

 

◆ 言葉は「凶器」にも「薬」にも

 

◆ 理解しないで読むとわかってしまう

 

◆ 「全体像」をどうやって見せるか

 

 

そして本書の後半では、著者の池上さんが体得した、以下の「わかりやすく説明するための五箇条」が紹介されていて、参考になります。

 

 

1.むずかしい言葉をわかりやすくかみ砕く

 

2.身近なたとえに置き換える

 

3.抽象的な概念を図式化する

 

4.「分ける」ことは「分かる」こと

 

5.バラバラの知識をつなぎ合わせる

 

 

本書は、相手に「伝える」ことがうまくできなくて悩んでいる方ピッタリの良書です。心から推薦します。

 

 

 

速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!

 

 

https://jun-ohsugi.com/muryou-report

 

 

では、今日もハッピーな1日を

 

 

50代からの人生設計ができる読書術

無料レポートはこちら »