書評ブログ

『AIを賢く利用して老後を図々しく生きる』

「厚かましくAIを利用すれば、老後は楽に生きられる!」――そんな痛快で希望に満ちたメッセージから始まる、シニアのためのAI入門書があります。

本日紹介するのは、精神科医として高齢者医療に携わり続け、多数のベストセラーで「老い」を前向きに描いてきた、和田秀樹(わだ・ひでき)さんによるこちらの一冊です。

和田秀樹『AIを賢く利用して老後を図々しく生きる』(日本実業出版社)

本書は、AIの急速な進化と社会の変化を背景に、シニア世代がもっと図々しく、自由に、自分らしく生きるための “AI活用術” を、医学的見地と実践例を交えて指南するものです。

著者は、高齢者の心と身体の変化に寄り添ってきた精神科医の視点から、老化の不安や孤独を乗り越える手段として、AIの恩恵を存分に享受することの大切さを訴えます。

本書は以下の4部構成から成っています。

1.AI時代は長生きすることが楽しくなる!

2.ジタバタせずに幸福に生き切るためのAIの使い方

3.AI時代を楽しむハツラツ老人になろう

4.AI時代はわがままに生きればうまくいく

 

この本の冒頭で著者は、AIの技術革新により、健康管理、介護支援、コミュニケーションツールなど、生活のあらゆる場面でシニアが恩恵を受ける時代が到来していると説き、「むしろ図々しいくらいの姿勢でAIを使い倒すべきだ」と読者に呼びかけています。

本書の前半では、AIによって長寿時代をより楽しく生きるための考え方が紹介されます。主なポイントは以下の通りです。

◆ AI時代にもっとも得をするのはシニア世代である

◆ AIが“うっかり”や“もの忘れ”をカバーしてくれる

◆ 寝たきりでも「旅行」に行ける時代がくる

◆ AIロボットが孤独を癒やし、毎日に楽しみをもたらす

◆ シニアだからこそ、AI時代の「働く場」に適応できる

 

中盤では、「ジタバタせず幸福に生き切る」ためのAI活用法にフォーカスが当てられます。主なポイントは次の通り。

◆ シニアこそ、AIを味方にして“わがまま”に生きるべき

◆ 不安や焦りをAIで軽減し、心の安定を得る

◆ AIによって生活や時間の管理が劇的にラクになる

◆ デジタルに慣れ親しむことで自己肯定感が高まる

◆ 「厚かましさ」が、老後の幸福度を左右する

 

本書の後半では、AI時代を楽しみ抜く “図々しい老人” としての生き方がユーモラスに語られます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 「遠慮せずに頼ること」が幸せな老後をつくる

◆ 気遣いや配慮ではなく、“自分軸”で暮らす勇気

◆ わがままに振る舞える自由が、AI時代の最大の特権

◆ 若者に遠慮せず、積極的に社会に関わる方法

◆ AIと共生しながら“図々しく”人生を全うする心得

 

この本の締めくくりとして和田さんは、「シニアは、もっと厚かましく、もっと図々しく生きていい」と断言し、「AIという文明の利器を、ためらわずに使い倒すことが、これからの老後を幸せにする鍵だ」と力強いメッセージを読者に送っています。

本書は、AIがわからない・難しそうだと感じるシニアの背中をそっと押してくれる “やさしいガイドブック” でありながら、どこか痛快で、心が軽くなる一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【3806日目】