「食費月１万円でやっていけるとわかり、お金の心配、不安がなくなった」「元気になったのは、この不安がなくなったのが大きな原因かも知れません。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1951年生まれ、地方新聞社勤務を経てフリーとなり、２年前のコロナ禍のなか年金の少なさと向き合い、対策を考えて、2020年３月から「月５万円生活」を実行し始めブログにアップしたところ、反響を呼び、新聞、雑誌、テレビなどで取り上げられ、現在もブログ「ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫」を運営して、少ない年金でも安心して暮らすためのノウハウを伝える活動をしている紫苑（しおん）さんが書いた、こちらの書籍です。
紫苑（しおん）『71歳、年金５万円、あるもので工夫する楽しい節約生活』（大和書房）
この本は、69歳というぎりぎりの年齢、多くの人が終活をする年になってようやく、終活どころか「生活」のためにあれこれやった（やらざるを得なかった）、著者のささやかな工夫の記録です。
本書は以下の８部構成から成っています。
１．年金月５万円、楽しい節約生活
２．食費月１万円生活を始めてみたら、いいことだらけ
３．ようやくおしゃれ適齢期
４．小さな住まいも工夫次第で居心地よく
５．健康が一番の節約です
６．捨て活と捨てない生活のバランス
７．欲望はこうして抑えて、賢くお金を使う
８．不安がなくなり、生き方が楽になる
この本の冒頭で著者は、「遣わない生活５つのメリット」を以下の通り挙げています。
◆ 安く美味しく身体にいい食生活で若返った
◆ お金への不安がなくなった
◆ お金の遣いどころがはっきりしてきた
◆ 節約は無理したり、我慢したりしなくても楽しくできるとわかった
◆ 将来＝死への不安もなくなった
本書の前半では、「年金月５万円、楽しい節約生活」および「食費月１万円生活を始めてみたら、いいことだらけ」について、次のポイントを説明しています。
◆ 節約は知的な行為
◆ プチプラ生活は堂々とやる
◆ 一番お金を使っていたことをやめる
◆ リバウンドが来ないようにズボラ節約にする
◆ １人でも３食ちゃんと食べる
◆ 食費は月に１万円前後とする
◆ 安く、美味しく、かつ栄養のあるメニューを考える
◆ ポイ活＆賞味期限切れショップを活用する
◆ １回の買い物千円ルール
◆ 栄養価があり、安い食材を定番にする
◆ サバ缶、トマト缶は無限大
◆ 調味料をうまく使えば、味は一変する
この本の中盤では、「ようやくおしゃれ適齢期」および「小さな住まいも工夫次第で居心地よく」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 洋服はリメイクして長く楽しむ
◆ 見られているから綺麗になるタレントや女優
◆ シニアにとって着物効果は抜群
◆ ボーダー＆ヘアターバンで10歳若返る
◆ 帽子１つでオシャレ度はグッとアップ
◆ 子どもの独立を機に築40年の中古住宅を購入
◆ 部屋にアートを飾ると運気がよくなる
◆ 百均グッズで気楽にＤＩＹ
◆ 一人ご飯のためのトレー
◆ 電気の配線隠しにフェイクグリーン
本書の後半では、「健康が一番の節約です」「捨て活と捨てない生活のバランス」「欲望はこうして抑えて、賢くお金を使う」および「不安がなくなり、生き方が楽になる」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ プチプラ生活を始めてから疲れない、夜ぐっすり眠れる
◆ 胃腸の調子がいい、毎朝スムーズにデトックス
◆ 欠かせない朝散歩と階段駆け上がり
◆ 日々の掃除、家事は運動
◆ 水は偉大、白湯の7つの効用
◆ 好きなモノがあればこそ、それ以外は捨てる
◆ 高齢者にとってモノが多いは危険がいっぱい
◆ 欲望引き潮10分ルール
◆ 節約の奥にあるもの～自分軸で風通しよく
◆ 卒婚、休婚、別居、離婚などシニアの「変身願望」
◆ プライドを捨てる、地域社会に積極的に参加する
◆ 生活スキル（自炊、掃除、洗濯など家事）を身につける
この本の締めくくりとして著者は、「これからは50代でも60代でも、いえ70代、80代でもいろんなことができる時代になりました。」「年を重ねることをマイナスと考える必要はもはやありません。年を重ねることは素敵なことです。」と述べています。
あなたも本書を読んで、著者のプチプラ生活（＝節約生活）から学び、「今が一番幸せ」と言える年金生活を送るヒントにしてみませんか。
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では、今日もハッピーな１日を！【2991日目】
