書評ブログ

『60歳からの人生デザイン 手ぶらで、笑顔で、機嫌よく過ごすための美学』

「わたしは人が生きる営みを『高速道を、ほどよい車間距離を取りながら走るようなもの』ととらえています。スピードは速すぎても駄目、遅すぎても駄目。周りの車と近づきすぎず、よい距離を保つことが肝心です。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1953年大阪生まれ、愛知県立芸術大学卒業、ケンウッド、ソニーで製品デザインを担当、1988年よりフリーランスとして活動を続け、代表作に省力型フードレスLED車両灯器、LED薄型歩行者灯器、六本木ヒルズ・虎ノ門ヒルズ セキュリティゲート、交通系ICカードのチャージ機などがあり、2020年には世界一受賞が難しいと言われるGerman Design Award でGold(金賞)を受賞した秋田道夫さんが書いた、こちらの書籍です。

 

秋田道夫『60歳からの人生デザイン 手ぶらで、笑顔で、機嫌よく過ごすための美学』(ワニブックス)

 

この本は、「より機嫌よく生きるためのデザインの仕方」5つのテーマ(章)に分けて、ゼロから自由にデザインをするつもりで提案している書です。

 

本書は以下の5部構成から成っています。

1.心のデザイン

2.人間関係のデザイン

3.幸せのデザイン

4.お金と健康のデザイン

5.人生のデザイン

 

この本の冒頭で著者は、「もっともお伝えしたいメッセージは『城にこもるな』ということです。」「人生のハンドルを握るのはあなたです。」と述べています。

 

本書の前半では、「心のデザインついて以下のポイントを説明しています。

◆ 60点主義で自分に無理をさせない

◆「年だから」という呪縛を解き放ち、自由に生きる

◆ 何でもないことに幸せを感じる

◆ 整理整頓からすべてが生まれる

◆ いつも ”今” が面白い

 

この本の中盤では、「人間関係のデザインおよび「幸せのデザイン」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆「知識が思考の邪魔をする。やはりこれは真実である。」

◆ いつも笑顔でニコニコしている

◆ お金を普段から使う

◆「印象的な第一声」をかける

◆ どんな相手に対しても「下から」声をかける

 

◆「自分は大したことがない」という意識で利他的な積極性や礼儀を

◆ 目の前の人に素直に誠実に対応する

◆ 人生はオリエンテーリング、次の場所へのヒントが隠れている

◆「楽しそうにしていよう」と心がける

◆ 聞き上手を目指し、話す口より耳を養うことで、相手のニーズをつかむ

 

◆ 些事を投げない、自分のルーティンを楽しむ(早寝早起き、板チョコとコーラ)

◆ 本を読んで、「一言」に出会えれば、自分にとっての「良書」

◆ 最上位モデルよりも、こめまなバージョンアップ

◆ 悩みとは生涯、付き合っていく

 

本書の後半では、「お金と健康のデザインおよび「人生のデザイン」ついて説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 両極端の体験をして、間のグラデーションを楽しむ(サンドイッチ流)

◆ 何に使ってもいい「予金」が重要、無駄使いは人付き合い

◆「損したくない」を手放す

◆ 体が盤石でないからこそ、毎日を大事に、丁寧に過ごせる

◆「年齢に関係なく、自分は仕事を続けられる」という気持ちでいる

 

◆ 音楽は生活を豊かにしてくれる

◆ 覚えることより、カルチベートされること、覚えようとすることを楽しむ

◆ 手ぶらで軽やかに進む、柔軟さと適応力

◆ 余裕を生む仕組みは「1年は11カ月」と考え、時間より少し前を歩くこと

◆ 終の棲家は「日当たりのよさ」と大学の近く(地盤の良さ)

 

この本の締めくくりとして著者は、「あなたは自由です。」「大事なのは諦めです。」「期待しないが一番自分を楽にする秘訣です。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、「手ぶらで、笑顔で、機嫌よく過ごすための美学」を学び、60歳からの人生デザインを描いてみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3497日目】