書評ブログ

『50歳からの「利他」という生き方』

「『人生100年時代』といわれる今、50歳は『リスタート』の年齢です。定年後の日々をいかに楽しく、いかに豊かに過ごせるのか。それは50代から準備を始められるかどうかにかかっています。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1953年文京区生まれ、東洋大学経済学部を卒業して、日本通運株式会社に入社、情報システム部門国際輸送部門海外(米国)現地法人勤務を経験した後、本社IT部門のトップになって「日通ITの野口」と呼ばれるまでになり、現在は独立して、グリットコンサルティング合同会社代表、野口しあわせ研究所所長、米国プロジェクトマネジメント協会認定PMP、上級心理カウンセラー、流通経済大学客員講師野口雄志さんが書いた、こちらの書籍です。

 

野口雄志『50歳からの「利他」という生き方』(合同出版)

 

この本は、利他的な生き方のきっかけとなるヒントをたくさん伝えてくれる本で、利他の精神がもたらす喜びや、他者とつながることの力を感じることができます。

 

本書は以下の6部構成から成っています。

1.「利他」とは何か

2.なぜ今、「利他」なのか?

3.「利他」へのファーストステップ

4.自分にできる「利他」を探す

5.組織のなかで「利他心」を活かす

6.「利他心」でウェルビーイングな社会を

 

この本の冒頭で著者は、「10年という時間をかけて人生を変えていくためのキーワード。それは『利他の心』です。」と述べています。

 

本書の前半では、「利他とは何かおよび「なぜ今、利他なのか?」について以下のポイントを紹介しています。

◆ 稲盛和夫が語った「小さな利他」

◆ 幸福度を上げる利他や社会貢献の心

◆ 与えることの繰り返しで心が成長するエネルギーを補充

◆ 心理的安全性を重視する「ヒューマンセントラル」

 

◆「世界人助け指数」で日本は142カ国中141位

◆ 仕事へのエンゲージメント率で日本は世界最下位(45ヵ国中)

◆ 利他につながる「百人百様」の多様性

◆「控えめがよし」とされる日本、自己アピールするアメリカ

 

この本の中盤では、「利他へのファーストステップおよび「自分にできる利他を探す」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 利他的行動の資源となる「自分の価値」を知る

◆「棚卸しメモ」の中から、誰から役に立てるスキルを探す

◆ 基本は「相手を笑顔にする」こと

◆ ビジネスは「ギブありき」で、スキルを無償で提供する

 

本書の後半では、「組織のなかで利他心を活かすおよび「利他心でウェルビーイングな社会を」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆「建設的な対話」において重要な聴くこと(=傾聴)

◆ 利他的行動には「覚悟」を問われる瞬間がある

◆ 小さな成功を積み重ねるためのステップは、小さな目標設定から利他の活動実践

◆ アドラーが語る「他者貢献」はウェルビーイングにつながる

◆「恩送り」(=ペイフォワード)でウェルビーイングな社会をつくる

 

この本の締めくくりとして著者は、「私にとって、充実度を示すグラフの指標は『モチベーション』です。」「いくつになってもチャレンジを続けて小さな成功体験を重ねることができ、その結果、モチベーションが上がり続けていくのであれば、いくつになっても人生は楽しい」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、他者の幸せのために生きることが、あなた自身が幸せに生きるための第一歩であることを学び、「利他という生き方」を実践していきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3704日目】