「65歳定年制の義務化、そして70歳まで働く時代が来る」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1961年生まれ、一橋大学商学部を卒業、トヨタ自動車に入社して宣伝部、商品企画部、海外駐在(タイ、シンガポール)などを経て、レクサスブランドマネジメント部部長となり、54歳で退職し独立起業して、現在はコンサルティングや講演活動などを行う髙田敦史さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
髙田敦史『45歳の壁 55歳の谷 自分らしく「勝つ」!サラリーマンのための6つのシナリオ』(Speedy Books)
この本は、30代半ばから40代の悩める世代の方々を想定ターゲットとし、「45歳の壁」と「55歳の谷」を乗り越え、リタイアするまで自分らしく働くための指南書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.働かないおじさんは絶滅する~多くの人が知らない不都合な真実
2.45歳の壁・55歳の谷を越える「6つのシナリオ」
3.あなたの「会社との ”距離感” 」は正しいか
4.45歳、55歳になる前に サラリーマンの財産「生産性資産」を整える
5.何歳になっても「ポータブルスキル」はサラリーマンの武器
6.70歳まで働くための「変身資産」
7.自分らしく勝つために
8.おわりに~時代や変化に巻き込まれていく、多くのサラリーマンの方々へ
この本の冒頭で著者は、「若い人たちと話していると頻繁に出てくるのが、50代、60代の社員である ”最後の逃げ切り世代” に対する不満の声だ」と述べています。
本書の前半では、「働かないおじさんは絶滅する~多くの人が知らない不都合な真実」および「45歳の壁・55歳の谷を越える6つのシナリオ」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 新型コロナウイルスの流行が「働かないおじさん」を直撃
◆ これからは役割がなければ、居場所もない
◆ アフターコロナでサラリーマンはより保守的に
◆ 出世の限界を知る45歳の壁、役職を外れるの55歳の谷
◆ 自分らしく勝つ6つのシナリオ:➀社内出世方、②エキスパート型、③社内活躍型、④副業両立型、⑤シニア転職型、⑥シニア独立型
この本の中盤では、「あなたの会社との ”距離感” は正しいか」「45歳、55歳になる前に サラリーマンの財産生産性資産を整える」および「何歳になってもポータブルスキルはサラリーマンの武器」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆ 出世など半分は運である
◆ 社風は良いとこ取りでいい
◆ 入社年次を忘れてみよう
◆ 他社の「普通」は自社では「個性」
◆ 働く意味は千差万別でいい
◆「サラリーマンの3つの試算」とは、①生産性資産、②変身資産、③活力試算
◆ キャリアの棚卸し~自分の経験を徹底的に見返す
◆ 生産性資産を「見える化」する
◆ 自分流の「問題解決の型」を持てばいい
◆ コミュ力と多弁は違う
◆ 部下ができたら学ぶべき4つの「TION」:➀Direction、②Allocation、③Motivation、④Solution
◆「やればできる」プレゼン上手
本書の後半では、「70歳まで働くための変身資産」「自分らしく勝つために」および「おわりに~時代や変化に巻き込まれていく、多くのサラリーマンの方々へ」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 若者から学ぶ者が勝つ
◆ 自信を高める3つの人脈:➀ロールモデル、②仕事やキャリアの相談ができる人、③人生の相談ができる人
◆ 情報感度を磨く:➀DX、②環境問題・脱炭素、③人口減少・高齢化、④グローバル化
◆ デジタル弱者に居場所はない
◆ 社内で居場所を確保する
◆ これから増える副業に挑戦
◆ 収入よりやりがい重視の転身
◆ サラリーマンから個人事業主に
本書で提唱している「自分らしく勝つサラリーマンのための6つのシナリオ」は、拙著『定年ひとり起業』(自由国民社)、『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)および『定年後不安』(角川新書)にて私が推奨している「お金」「孤独」「健康」の定年後三大不安をすべて解決できる「トリプルキャリア」で生涯現役のライフスタイルを構築するというコンセプトと共通する部分が多く、心から共感し、深く感銘を受けました。
この本の締めくくりとして著者は、「本当に困ってしまうのは、今の30代後半から40代の人たちだと思う。その人たちが ”役立つおじさん” になって、若い人たちと一緒に日本企業を変えてくれることを期待している。」と述べています。
あなたも本書を読んで、「35歳の転職の限界」「45歳の出世の限界」および「55歳の役職定年」を乗り越え、自分らしく勝つための「6つのシナリオ」を学び、幸せな人生設計のヒントにしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3030日目】