書評ブログ

『3週間続ければ一生が変わる』

「小さな習慣が人をつくる!」として、あなたを変える101の英知を伝授してくれる書があります。

 

 

本日紹介するのは、リーダーシップ、エリートパフォーマンス、自己発見に関する世界的権威で、国際的ベストセラーを数多く出版しているロビン・シャーマさんが書いた、こちらの書です。

 

 

ロビン・シャーマ『3週間続ければ一生が変わる』(海竜社)

 

 

この本は、著者が心から感じた言葉で、「あなたの人生を変えるのに役立つにちがいない最高のもの」を編纂して一冊にまとめた書です。

 

 

 

本書は以下の10部構成から成っています。

 

 

1.「できない自分」から行動型人間へ 【行動力】

 

2.「時間のムダづかい」から有効活用へ 【時間管理】

 

3.「弱気な自分」から一歩前に出る自分へ 【ポジティブ思考】

 

4.「不満・くすぶり」から能力開発へ 【自己実現】

 

5.「気分屋」から意識的な生き方へ 【意識改革】

 

 

6.悪いストレスから心身のリフレッシュへ 【癒しと健康】

 

7.とめどない忙しさから心の豊かさへ 【発想力】

 

8.「つきあいべた」から積極的な人脈づくりへ 【人間関係】

 

9.「仕事人間」から賢い家庭人へ 【家族愛】

 

10.無目的人生から「実りの人生」へ 【目標実現型人生】

 

 

 

この本の冒頭で著者は、彼が成長期のときに父親から言われた次の言葉を紹介しています。

 

 

「息子よ、おまえが生まれて、まわりの人たちが喜んでくれているあいだ、おまえはずっと泣きっぱなしだったのだ。おまえが喜んで天国へ行くとき、まわりの人たちが泣いてくれるような人生を送りなさい」

 

 

そして、「あなたが死ぬとき、誰が泣いてくれますか?」と問いかけています。

 

 

 

本書によれば、人生の質は、習慣の質によってほぼ決まる、としています。

 

 

あらたな習慣を身につけるには約21日間(3週間)かかります。ほとんどの人は、ポジティブな生活の変化をつくりだすことを最初の2,3日であきらめてしまいます。

 

 

新しい習慣は、新しい靴に似ていて、最初の2,3日は、あまり履き心地がよくありません。でも3週間くらいたつと慣れてきて、第二の皮膚のようになるのです。

 

 

イギリスの詩人、ジョン・ドライデンは次のように述べています。

 

 

「はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる」

 

 

また、イギリスの小説家、ヴァージニア・ウルフは、「習慣だけが、骸骨のように人間の体躯をささえている」と書いています。

 

 

さらに、古代ローマ時代の作家、プブリウス・シルスは、時代を超越した以下の言葉を残しています。

 

 

「習慣という帝国はなるほど強大だ」

 

 

 

続けて本書では、小さなことを考えるのではなく、大きな目標を設定し続けることの意義について、次のような言葉を紹介しています。

 

 

◆ 「心の中ですばらしい考えを育てるのだ。なぜなら、自分が考えている以上にすばらしい人間にはなれないのだから。」(by ベンジャミン・ディズレーリ、イギリスの政治家)

 

◆ 「困難だから、やろうとしないのではない。やろうとしないから、困難なのだ。」(by セネカ、哲学者)

 

◆ 「一つの目標を達成したら、すぐに次の目標を設定することが大切です。もっと大きくて、もっと魅力ある目標を次々に設定していくプロセスを、『好敵手選び』と呼んでいます。」(by 著者)

 

 

とくに、次々とより高い価値ある目標を設定し続ける意義について、この本ではオリンピックの金メダリストたちが、POD(Post Olympic Depression=オリンピック後のうつ病)になったり、月面を歩いたアポロの宇宙飛行士たちの例を挙げています。

 

 

 

目標を明確に設定し、紙に書いて毎日眺めることを推奨する人は多くいますが、その理由をきちんと説明している人は殆どいない、と著者は言います。

 

 

この本では、以下の3つの理由により、明確な目標設定により、実現性が高まることを説明しています。

 

 

1.選択肢が多過ぎる現代社会で、集中する感覚を取り戻すことが出来る(マインドフルネス)

 

2.様々な機会(チャンス)を逃さないよう、ずっと注意していられる(引き寄せの法則)

 

3.明確な目標は、行動の道筋を明らかにしてくれる(優先的な行動のインスピレーション)

 

 

 

そして、人生において「もっとリスクを負う」ことを著者は推奨しています。

 

 

なぜなら、死の床についたときに、多くの人が後悔するのは、負ってきたあらゆるリスクのことではなく、以下のことを心の底から後悔するからです。

 

 

◆ 避けてきたすべてのリスク

 

◆ つかまなかったすべての機会(チャンス)

 

◆ 立ち向かおうとしなかったすべての恐怖

 

 

 

つまり、次の言葉に思いを込めてチャレンジしてほしいというメッセージを、著者は伝えています。

 

 

「片脚を二塁につけたまま、三塁に進むことはできない。」(by 著者の母)

 

「長い間、岸を見失う勇気がなければ、新しい大陸を発見することはできない。」(by アンドレ・シード、仏の小説家)

 

 

 

その他、時間管理、ポジティブ思考、人間関係、癒しと健康など、人生にとって大切なテーマにつき、本書はさまざまな指針やヒント、有益な示唆を与えてくれます。

 

 

また、数多くの名著から得られた知見、知恵を伝えてくれます。

 

 

人生の質を高める意識改革を行なうための本として、心からこの本を推薦します。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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