東京大学高齢社会総合研究機構が2030年を展望して、理想の長寿社会を築くためのプランを発表する書を出しています。
本日紹介するのは、『2030年 超高齢未来』(東洋経済新報社)に続く第二弾である、こちらの書です。
東京大学ジェロントロジー・コンソーシアム『2030年 超高齢未来 破綻を防ぐ10のプラン』(東洋経済新報社)
この本は、前著『2030年 超高齢未来』(東洋経済新報社)の発行以降に進めてきた2年間にわたるジェロントロジー・コンソーシアム(民間企業45社)の組織化や2030年の未来像とそれに至るロードマップ作成の議論をまとめたものです。
上記書籍の書評は、2015年8月25日付ブログ記事に掲載しています。こちらのリンクからどうぞ。
今回の第二弾では、具体的なロードマップとして「10のプラン」が提示されていますが、作業の途中で東日本大震災があり、多くの面で日本の将来課題が明らかになりました。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.日本の未来を明るくするために
2.超高齢社会を迎える日本の状況
3.超高齢社会にふさわしい社会保障制度とは
4.2030年に向けたロードマップの提言
5.超高齢社会に向けた具体的な取り組みについて
最後の具体的な取り組みとして、千葉県柏市豊四季台地域・葉キャンパス地域、UR都市再生機構の団地開発、福井県あわら地区、被災地である遠野市・釜石市の仮設住宅、徳島県上勝町などの事例が紹介されています。
本書の中心は、上記4番目の「2030年に向けたロードマップの提言」です。以下の10プランが提言されています。
1.生きがい就労のロードマップ
2.ライフデザインのロードマップ
3.住まい・住環境のロードマップ
4.移動・交通システムのロードマップ
5.情報通信技術(ICT)のロードマップ
6.生活支援のロードマップ
7.食生活のロードマップ
8.介護予防のロードマップ
9.医療・介護提携のロードマップ
10.医療・介護のICT・機器開発のロードマップ
これらの中で私が最も注目しているのは、2番目の「ライフデザインのロードマップ」です。昔は「人生60年」と言われていて、定年後の余生は短かったので、とくに個人の「ライフデザイン」は必要ありませんでした。
しかし今や、「人生100年時代」に入り、65歳は単なる通過点に過ぎず、その後の人生が30年前後もあります。これまでとはまったく異なるセカンド・キャリアをスタートしたり、大学に通ったり、地域に貢献したりといった、「人生のプラン」が求められます。
本書では、以下の3点を提唱しています。
1.人生100年時代のライフデザイン・ロールモデルの確立と人生教育産業の創造
2.国民のQOL・地域の豊かさQOCを重視した社会政策の推進
3.エイジフリー社会および高齢者が地域社会を支えるイデオロギーと制度の確立
私の行うビジネスは、まさに上記の「人生教育産業の創造」にあたり、定年前にきちんとした「ライフデザイン」を作っていくサポートをしていきます。
私の言葉で言えば、「自分が主役の人生」を目指す「人生設計」ということです。「定年前起業」は、その「大きな柱」のひとつ、ということです。
あなたも本書を読んで、「人生100年時代」を見据えた「ライフデザイン」を作ってみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!