日本の総理経験者の中で、最も長寿を保っている中曽根康弘元首相の「長寿」の秘訣、すなわち、人生と政治の危機管理について記した本があります。
本日紹介したいのは、広告代理店の東急エージェンシーを経て、中曽根事務所に入り、公設秘書、政策秘書など、20年以上にわたり中曽根康弘の秘書を務めた田中茂さんが書いた、こちらの書籍です。
田中茂『100歳へ! 中曽根康弘「長寿」の秘訣』(光文社)
この本は、人の寿命を決める25%と言われる遺伝子を除く75%の環境的因子について、中曽根康弘元首相が、どのような努力を続けて、健全な肉体と脳を維持しているのか、を秘書の立場から記したものです。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.長生きは心の安定から
2.食べものに対する危機管理
3.ストレスに対する危機管理
4.趣味を持つ
5.日常生活の中の危機管理
6.人生と政治の危機管理
この本の冒頭で著者は、環境的因子の中で寿命に最も影響を与えるのは、次の3点だと言われています。
◆ 食事
◆ ストレス
◆ 運動
これらの中で、「長寿の秘訣は何ですか?」と単刀直入に著者が尋ねた時の中曽根康弘元首相の答えは、以下のような言葉でした。
「人間の生に対する忠実性。また、一面においては運命に対する従順性。つまり、運命に反抗しないこと。そこに心の安定を持続する。それが長生きのもとだよ。」
そして、80代の中曽根元首相に「元気のもと」を訊いた時の答えが、「使命感」でした。
本書の中盤以降には、食べもの、ストレス、趣味、日常生活、人生と政治について、それぞれの「危機管理」に対する心構えや留意点が紹介されています。
これから長寿を目指していく私たちの参考になる「秘訣」を次に紹介しておきます。
◆ 食事については、食べ過ぎないようにしている
◆ 肉はあまり食べず、野菜を中心にしている
◆ 睡眠をよくとり、規則正しい生活を繰り返す
◆ ストレスを解消するという意味で、いちばん健康にいいのは座禅
◆ 楽観主義でいけば「必ず道は開ける」と信じている
◆ 趣味として絵画や俳句、書道などをやる
◆ 体の調子がおかしいなと思ったら、すぐ医者に診てもらう
◆ 新聞、テレビ、読書、何歳になっても知識欲が旺盛
◆ 危機にあたっては、初動の早さがとくに大事だ
◆ リーダーには「目測力」「説得力」「結合力」「人間的魅力」の4つの条件が求められる
あなたも、来年100歳になる中曽根康弘元首相が実践する「長寿」の秘訣である「人生の危機管理」に学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を