日本人は英語の修得が苦手な人種と言われています。日本語の文法ルールは欧米の言語ルールと比べると大きく違う点が多く、発想の転換が難しいためとも言われています。
ただ、そうした理屈は抜きに、外国映画などを観ていると、簡単な単語が使われているにも関わらず、意味が取れないということはないでしょうか?
日本の英語教育は、英文和訳を中心に進められているので、文法ルールに従って、単語を一語ずつ忠実に訳していく学習者が多いため、なかなか理解できないそうです。そこで本日、紹介したい本はこちらです。
ジェームス・M/バーダマン 『日本人が知らないネイティブがよく使う英会話フレーズ400』 (中経の文庫)
この本は、ずばり以下の6つのシーンにおいて、ネイティブのアメリカ人が頻繁に使う英語表現を400集めた書です。主に簡単な単語を組み合わせたフレーズ、いわゆるイディオム表現が多いのが特徴です。
このイディオムは理屈や文法ではなく、とにかくこういう時にはこのフレーズ、表現を使うとうことを知って、覚えていくしかありません。そうやって表現自体を自分のものにしていくことで、英語を修得していきます。6つのシーンは以下になります。
1.Workplace (職場)
2.Public Places (公共の場所)
3.Leisure (遊び、楽しみ)
4.Very close friend and family (友達、家族と)
5.Admiring Encouraging (ほめる、励ます)
6.Speaking unfavorably Complaining (けなす、文句を言う)
このうち、とくに1の職場と2の公共の場所については、TOEIC 試験に出題される、知っておくべきイディオムも数多くみられます。日常のビジネス会話に出てくる「生きたアメリカ英語」です。
この本の400フレーズから、いくつかの表現を紹介してみましょう。
1.Do the math. (考えたらわかるでしょ。自分で考えてよ。)
2.Do you have a minute ? (ちょっといいですか?)
3.Do you read me ? (聞いてる?)
4.I ‘m counting on you. (あてにしてるよ。期待してるよ。)
5.That all depends. (時と場合によるね。)
6.After you. (お先にどうぞ)
7.I couldn’t be better. (絶好調だよ。)
8.How about a rain check ? (また誘ってくれる?)
9.Cut it out ! (いいかげんにして!)
10.It’s up to you. (君次第だよ。君に任せるよ。)
ほかにも日常のシーンでアメリカ人が頻繁に使うイディオム、フレーズが満載です。生きたアメリカ英語を学ぶことができるこの本をすべての英語学習者の方に推薦したいと思います。
では、今日もハッピーな1日を!