書評ブログ

定年前起業にこれ!『50代から強く生きる法』

ひとりビジネスと行動習慣の専門家佐藤伝という人がいます。都心にて30年以上にわたって、創造学習研究所を主宰し、NHK「おはよう日本」や「日経ビジネス・アソシエ」でも紹介されました。

 

本日紹介するのは、「50代の人生は観光旅行のようなもの」と説く、佐藤伝さんの最新刊書です。

 

佐藤伝『50代から強く生きる法』(知的生きかた文庫)

 

この本は、50代はあらゆる意味で「大きな差」がつく年代という問題意識の下、著者の佐藤さんが仏教学者の祖父から学んだスピリチュアルの奥義も交えた人生論です。

 

50代は実年齢以上に老け込む人もいれば、まだ40代前半のように見える人もいます。50代からの「人生格差」を生む真因とは、「いま、このときの心」の差にある、と佐藤さんは言います。

 

50代とは、そろそろ自分の行く末が気になる年代で、「定年後も働けるだろうか」「元気でいられるだろうか」将来に漠とした不安を抱く人は少なくありません。

 

その一方で、「いま我慢をすれば、いい未来がやってくる」と、明るい未来に希望を託し、「いま」を犠牲にしながら過ごす人もいます。

 

しかし、どうやってみたところで、私たちは「いま、ここ、わたし」を生きるしかありません。「未来」はあるようでいて、じつは存在しないのです。

 

お釈迦様は、人生は目的のある旅ではなく、「観光旅行のようなもの」と言いました。「観光」とは「光を観る」こと。つまり、「楽しいこと、嬉しいこと、ありがたいことだけに目を向けて、いまを大事に丁寧に過ごす」という教えです。

 

50代は、人生が最高に充実する「ゴールデンエイジ」、ありのままの自分を楽しみ、「気楽に、身軽に、愉快に」生きていこうと著者は呼び掛けています。

 

本書の構成は以下の5部から成っています。

 

 

1.50代は「この心構え」でうまくいく、強くなる
2.人生後半、「運を味方につける」生き方
3.健全なる50代は、健全なる体と心から
4.男も女も50歳から、さらに磨かれる!
5.強い50代は自分だけでなく、人も幸せにする

 

 

本書で著者が提唱する「心構え」は、仏教の教えに基づく考え方が随所に出てきます。私が感銘を受けて実践している考え方心構えを以下に紹介します。

 

 

1.私たちは「生かされて」いるのであって、「起こることはすべて必然」
2.緊張したら「ベローン」と舌を出してみる
3.時間に追われることなく行動をコントロールすることで「時」を楽しむ
4.足るを知る、いまの自分にないものは「必要ないもの」
5.心配はやめる、心配すると心配が現実になる

 

6.いまの自分に「マル」をあげよう
7.「いつか使うかも」は「永遠に使わない」
8.意識的に感謝の言葉を口にする、ありがとうのパワー
9.いま起きていることは、いまの自分に必要なもの
10.宇宙のシナリオは一本の線でつながっていて、人生が最高の形で終わる

 

11.今日の自分がいままでで最高の自分
12.時は流れるのではなく、積み重なるもの
13.歳を取るのでなく、歳を重ねる
14.和して同ぜず
15.波の音を感じながらゆっくり呼吸(1分間に18回が理想)

 

16.日の出とともに起きる(22時~2時は成長ホルモン放出で眠る時間)
17.宇宙のリズムに従って生きる
18.体温を上げるだけで人は強くなる(36.7度が理想)
19.「ありがとう」の言葉には不思議なパワー
20.宇宙から見れば、みんな同じ「未熟者」

 

 

「50代の智恵」こそ、あなたの財産、若い人の見本になる「情報発信」をしていこう、と著者は呼び掛けています。

 

皆さんも50代での定年前起業を目指し、若い人の手本になるような「情報発信」をしていきませんか。

 

では、今日もハッピーな1日を!