ひすいこたろう氏は、新潟県出身の作家、コピーライター、漢字セラピスト。本書は「心のときめかせ方を伝えて、みんなの心に明かりを灯したい」という著者の想いを例にして、人生最後に日に笑って死ねるための27の質問を書いたものだ。
まず、前書きの前のネイティブアメリカンの次の言葉が心に響く。
「あなたが生まれたとき、あなたは泣いて周りの人たちは笑っていたでhそう。だから、いつかあなたが死ぬとき、あなたが笑っていて周りの人たちが泣いている。そんな人生を送りなさい。」
次に前書きに出てくる、以下のアンケート結果が衝撃だ。アメリカで90歳以上のご老人に聞いたものだ。
「90年の人生を振り返って唯一後悔していることはなんですか?」という質問に対して、90%の人が同じ答えだった。
それは、「もっと冒険しておけばよかった」という回答だ。
死を意識して生きる、人生は有限であるという、しっかりとした死生観を持って生きることはほんとうに大切だ。そして鎌倉時代に曹洞宗を開祖した道元は禅僧として様々な相談事とに答えている。
成功する人と成功しない人との違いを問われて、「成功する人は努力する。成功しない人は努力しない。その差だ。」と答えている。
そして努力している人としない人の差を問われた答えは、「努力する人間には志がある。しない人間には志がない。その差だ。」というもの。
さらに、志のある人とない人の差を問われ、次のように答えた。
「志のある人は、『人間は必ず死ぬ』ということを知っている。志のない人は、『人間が必ず死ぬ』 ということを本当の意味で知らない。その差だ。」
本書では、繰り返し、この死生観が登場する。人間はいつか必ず死ぬのだから、死をしっかりと見つめ、覚悟して生きれば、できないことはないと説いている。27の質問は、以下の5つの構成に分かれている。
1.後悔なく生きる
2.ドリーム(夢)を生きる
3.ミッション(志)を生きる
4.ハートの声(本心)で生きる
5.ラストメッセージ
この本は、ものの見方・考え方に革命を起こすようなインパクトのある書だ。著者のひすい氏がブログやコピーライティングで述べるバックボーンになっている人の教えや考え方は以下の方々のものだ。
1.小林正観
2.矢野惣一
3.孫正義
4.坂本龍馬
悩める多くのビジネスパーソンや自分らしい生き方を追求する全ての方々に本書を心から推薦したい。