「いい人を採ったはずなのに、なぜかすぐ辞めてしまう……」ー そんな悩みを抱える社長は、決して少なくありません。
本日紹介するのは、1964年神奈川県三浦半島油壷生まれ、宮崎県宮崎市青島育ち。埼玉大学経済学部経営学科を卒業し、監査法人トーマツに入社。経営、戦略、業務、IPOのコンサルティングを経験、ISOコンサルティング会社・審査会社の立上げ、トーマツ・イノベーション設立、代表取締役社長に就任し、7800社のお客様に入会頂いた定額制研修イノベーションクラブで中小企業の人財育成にイノベーションをおこした。2014年10月に独立し白潟総合研究所を設立、2017年にリファラルリクルーティング株式会社、2018年に1on1株式会社を設立、2019年にソーシャルリクルーティング株式会社を設立、2021年にM&Aイノベーション株式会社を設立、中小企業・ベンチャー企業の人材育成・採用支援を長年手がけてきた白潟敏朗 さんが著した、こちらの書籍です。
白潟敏朗『小さな会社の「人が集まる社長」と「辞めていく社長」の習慣』(明日香出版社)
本書の問題提起は、非常にストレートです。「社員が辞める原因は、社長にある」。給与も福利厚生も大手企業ほど用意できない。それでも、人が集まり、定着し、成長していく会社は確かに存在します。その違いは、制度よりも、スキルよりも、社長の日々の “習慣” にあると、著者は語ります。
本書は、以下の5部構成から成っています。
1.社員が辞める原因は社長にある!
2.採用に成功する社長は採用に対する考え方が違う
3.社員のモチベーションを上げる前に、モチベーションを下げない組織をつくる
4.言いたいことが言え/聞きたいことが聞ける組織をつくる
5.社員に自信をつけさせ成長実感を与える
本書の前半では、「人が辞める会社」と「人が残る会社」の決定的な違いが示されます。主なポイントは以下の通りです。
◆ 社員は会社ではなく「社長」を見て辞めていく
◆ 理念よりも、日常の言動が信頼を左右する
◆ 社長の無意識の一言が、やる気を奪っている
◆ 社員は意外なほど、社長の顔色を見ている
◆ 「察してほしい社長」は、人を失いやすい
この本の中盤では、小さな会社だからこそ重要な「採用」と「関わり方」が語られます。主なポイントは次の通り。
◆ 採用はスキルより価値観の一致が最優先
◆ 知らない人を採るリスクを軽く見ない
◆ モチベーションを上げようとしない
◆ まずは、モチベーションを下げない設計をする
◆ 社長の期待が、社員の行動を決めている
本書の後半では、社員が辞めず、成長していく組織づくりの具体策が示されます。主なポイントは以下の通りです。
◆ 言いたいことが言えない職場に、人は残らない
◆ 聞きたいことが聞ける関係性をつくる
◆ 指示より対話、管理より関心
◆ 社員に「できている実感」を与える
◆ 成長を言語化できる社長が、人を育てる
この本を読んで強く感じるのは、「人が辞めない会社」は、特別な会社ではないということ。社長が完璧である必要はありません。ただ、自分の習慣と向き合い、社員との関係性を丁寧に整えているかどうか。その積み重ねが、会社の未来を大きく分けていきます。
社員30名までの小さな会社を経営している方、これから採用を強化したい社長にとって、一度立ち止まって読む価値のある一冊です。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、組織づくり・人材育成に役立つ書籍を多数紹介していますぜひご覧いただき、チャンネル登録をお願いします!
https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ
では、今日もハッピーな1日を!【3982日目】