「60歳からは、がんばらなくていい」ー そう聞いて、少しホッとした方も多いのではないでしょうか。

本日紹介するのは、鹿児島県始良市出身、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了、様々な業種の仕事を経験して、現在は作家・写真家として国内外で活動し、多くのビジネスパーソンに寄り添ってきた有川真由美さんが著した、こちらの書籍です。

有川真由美『60歳から、うまくやっている人がしていること』(PHP研究所)

 

本書のキーワードは、とてもシンプルです。それは ― 「60歳からは、遊ぶように生きる」という発想。仕事も、学びも、人づきあいも、「まじめに頑張るもの」から「遊ぶように楽しむもの」へ。その視点を変えるだけで、人生が驚くほど軽やかに回り出すと、著者は語ります。

本書は、以下の5部構成から成っています。

1.遊ぶように生きると、なぜいいか?

2.60代で花開く人、枯れる人の特徴

3.人生と仕事を両立させるためのヒント

4.60歳から花開く人間関係

5.60歳から花開く人の習慣

 

本書の前半では、「遊ぶように生きる」とはどういうことかが丁寧に語られます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 60代は、家族や親せきから頼られやすい時期

◆ 自分の「遊び」を持たないと、他人の用事で時間が埋まる

◆ 遊びは、心を若く保つ最高の習慣

◆ 好奇心を持ち続ける人ほど、人生が広がる

◆ 「いま遊ばなくて、いつ遊ぶのか」という問い

 

この本の中盤では、「花開く人」と「枯れてしまう人」の違いが浮き彫りになります。主なポイントは次の通り。

◆ できない理由より、やってみる工夫を考える人

◆ 年齢を言い訳にせず、変化を楽しめる人

◆ 人に会うことを面倒がらず、関係を育てる人

◆ 小さな挑戦を「遊び」として続ける人

◆ 自分の人生の主役でい続ける人

 

本書の後半では、60歳からの仕事・人間関係・習慣について語られます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 「稼ぐため」より「楽しむため」に働く

◆ 役に立とうとしすぎない人間関係

◆ 刺激と安心を与え合える仲間の大切さ

◆ 毎日を楽しむ小さな習慣

◆ 新しい自分を発見するワクワク感

 

この本を読んで感じるのは、「60歳からの人生は、縮むのではなく、広がる」ということ。何かを足さなくてもいい。無理に若作りする必要もない。ただ、自分が楽しいと思えることを、遊ぶように続ける。

それだけで、人生はもう一度、花開く。定年後や、これからの生き方に少しでも不安や迷いを感じている方に、やさしく背中を押してくれる一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【3952日目】