本日紹介するのは、1943年鹿児島県生まれ。慶應大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。FIRE歴40年超、出版印税で投資を開始するも数週間で大半を溶かし、その後リバウンド株投資で大逆転。
「週刊現代」「日経マネー」「東京スポーツ」「株式手帳」などの株式欄を担当。
現在はラジオ日経「北浜の株式宅配便」、株式情報サイト「株探」で連載中。
証券スクールオブビジネスで “稼げる投資家” の育成も行う長年にわたり株式アドバイザーとして活躍し、多数の連載・ラジオ番組・書籍を通じて、個人投資家を支え続けてきた北浜流一郎さんが書いた、こちらの書籍です。
北浜流一郎『北浜流一郎の、株の匠108手』(明日香出版社)
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この本は、長年個人投資家から絶大な支持を集める著者が、令和の相場環境で “勝つための型” を108の技として体系化した決定版です。
本書は以下の10部構成から成っています。
1.今、株をやらない理由がない!
2.投資戦略の要諦
3.市場の波を読む「タイミング投資」原則
4.銘柄選択の正解
5.有望株をつかみ取る
6.利食い・損切りの極意
7.チャートを使い倒す
8.匠の教え「やってはいけない」8選
9.投資は情報戦だ
10.「これから」を見据える
本書の前半では、なぜ今の日本株市場がチャンスなのか、そして投資戦略の軸をいかに定めるかが語られます。主なポイントは以下です。「今、株をやらない理由がない」という著者の主張が説得力を持つ内容です。
◆ 日本株は構造的に “上昇トレンド期” に突入している
◆ 投資とは「やらないリスク」を理解するところから始まる
◆ 投資戦略の成否は “市場全体の流れを読む力” で決まる
◆ 判断力を鈍らせる最大の敵は「迷い」と「情報過多」
◆ 勝ち筋をつくるには “自分の投資方針” を最初に決める
この本の中盤では、タイミング投資、銘柄選択、チャート分析といった “実戦の技術” が掘り下げられています。“テーマを見る目” を鍛える箇所は、今まさに必要な知見です。とくに印象的なポイントは次の通り。
◆ 上げ相場では“勢い”、下げ相場では“粘り”を見る
◆ テーマから銘柄を絞り込むのが令和投資の基本
◆ 個別株は大化けより「堅実な有望株」を狙う
◆ チャートは“兆し”を見る道具であり、過去データではない
◆ 中長期投資でも「買うタイミング」を間違えると勝負が決まる
本書の後半では、利確・損切り、NG行動、情報戦の戦い方、未来の相場観といった、
投資家が最もつまづきやすい部分に対して、具体的な教えが並び、さらに、未来を見据えるための “投資家の視点” が明快です。主なポイントは以下の通りです。
◆ 「損切りの遅れ」と「利確の早さ」が投資家の致命傷
◆ “感情で投資するな”は理想論ではなく“技術で可能”になる
◆ やってはいけない8選は、すべて個人投資家の失敗例
◆ 投資は情報量より“情報の質”で9割決まる
◆これからの相場で重要なのはAI、インバウンド、半導体、エネルギー、安全保障関連
AIの進展、金利上昇、地政学リスク、インフレ、為替変動—不確実性が増す現代において、勝ち筋を持つ投資家と、振り回される投資家との差は拡大する一方です。その差を埋めるのが、本書で示される「匠の技」。知識だけではなく、行動をどう最適化するかが明快にまとまっている良書で、お薦めです。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のYouTubeビジネススクール』でもレビュー動画を公開しています。ぜひご覧になり、チャンネル登録をお願いします!
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では、今日もハッピーな1日を!【3923日目】