書評ブログ

『世界と日本経済大予測』

「世界を読む力」は、“変動の時代” を生き抜く最大の武器になる。経済・政治・地政学の潮流を読み解くと、2026〜2027年に向けたシナリオが鮮明に見えてくる。

2025年の幕開けはトランプ政権の復帰で世界が揺れ、その一挙手一投足に市場も政治も振り回された一年でした。日本株は乱高下を繰り返しつつ、著者が一年前に予測した「株価5万円台」が現実味を帯び、さらに「サナエノミクス」で株価6万円超えも射程圏内といいます。

国際政治の変動、関税戦争、米中対立、中国経済の後退――
私たちが仕事や投資、ビジネス戦略を立てるうえで、“世界の流れ” を理解せずに判断することはもはや不可能です。

本日紹介するのは、経済・政治情勢の分析で定評があり、YouTubeやSNSでも大人気の経済評論家・渡邉哲也さんが書いた、こちらの書籍です。

渡邉哲也『世界と日本経済大予測』(PHP研究所)

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本書は以下の5部構成から成っています。

1.2026−27に起きる!? 世界経済を脅かす地政学リスク・ワースト9

2.日本にはチャンス! 過去最大の関税規制で笑う国、泣く国

3.トップ不在!? 後退を続ける中国経済の未来

4.高関税&物価高騰に負けない! 日本企業のすごい底力

5.「脱・昭和」なるか! 日本が世界標準に押し上がる日

本書の前半では、いま世界で進行するリスクが明快に整理されます。主なポイントは以下のとおりです。市場は常に政治を映す鏡であり、地政学の視点なしに経済は語れないことがよく分かります。

◆ 米中対立が「新冷戦」から「本格分断」へ

◆ 中東・台湾・ウクライナなど複数の火種が同時進行

◆ トランプ政権の“アメリカファースト”が世界経済を揺さぶる

◆ 高関税政策が「勝つ国/負ける国」を決定づける

◆ 複数リスクが重なる「2026〜27年の危険な2年間」

この本の中盤では、日本にとって “追い風となる可能性” も示されています。主なポイントは次のとおりです。一見ネガティブに見える世界の混乱が、実は日本にチャンスを連れてくる―そんな視点が新鮮です。

◆ 日本は「関税戦争」の副産物で相対的に有利な立場へ

◆ 中国経済の後退と人口減速がもたらす構造変化

◆ 中国依存から脱却する企業に訪れる第二の成長期

◆ 日本企業の底力は「品質・技術・真面目さ」

◆ 産業再編が進み、日本に新たな投資の波が来る

本書の後半では、日本の未来を左右する “変革ポイント” が解説されています。主なポイントは以下のとおりです。日本経済の可能性はまだ終わっていない―そんな前向きな気づきが得られます。

◆「脱・昭和」できる企業だけが世界標準に到達する

◆ 規制改革・金融緩和・財政拡張の組み合わせが成長を後押し

◆ 日本株の“次のステージ”は6万円台も十分にあり得る

◆ 人口減でも成長できる「新たな産業構造」

◆ 個人はグローバル視点の投資戦略が不可欠

日米中の三極関係、関税政策、金利動向、地政学リスク……これらは今後の株価・為替・資産形成に直結するテーマです。本書は、 投資家・経営者・ビジネスパーソン・マクロ動向を知りたい方にとって、2026〜27年を生き抜く必読書といえるでしょう。

「リスクはチャンスの裏返し」
本書が伝える39の視点は、その “見極める力” を確実に磨いてくれます。

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では、今日もハッピーな1日を!【3919日目】