「会社の未来を考える前に、“社長自身の未来” を設計していますか?」と問いかけている本があります。
本日紹介するのは、税理士であり、自らもアラフィフの経営者である庄司雅(しょうじ・まさし)さんが、これまで数多くの中小企業オーナーと向き合ってきた経験をもとに、「会社」と「個人」を一体で設計する【ミライシキ™経営改善法】を体系化した、こちらの書籍です。
庄司雅『老後の不安を安心に変える50代(アラフィフ)社長のための終活戦略』
本書のキーワードとなるのが「社長の生涯GDP™」。
これは、“社長としての人生でどれだけの価値を生み出せるか” を数値化し、老後資金・退職金・自社株・銀行評価まで見える化する新しい概念です。
本書は、以下の11部構成から成っています。
1.プロローグ:アラフィフ社長と未来設計
2.アラフィフ社長の共通課題
3.課題を放置するとどうなるか
4.社長の生涯GDP™というゴール
5.ミライシキ™ 経営改善法:未来を描くための仕組み
6.退職金と老後資金の戦略設計
7.会社の収益力を最大化する「将軍の日」
8.成功事例に学ぶアラフィフ社長の戦略
9.社長の未来設計フレーム
10.本書を読んだ次のステップ
11.エピローグ:未来を変えるのは今
本書の前半では、「経営者が老後に直面する3つの共通課題」を提示しています。主なポイントは以下の通りです。
◆「会社の資金」と「個人の資産」を分けて考えすぎている
◆ 銀行評価(格付け)が老後資金に直結する仕組みを理解していない
◆ 退職金・年金・自社株の整理を後回しにしている
この本の中盤では、「会社と個人の資金を一体で考える」実践法を紹介しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 銀行格付けを改善することで、経営の選択肢を増やす
◆ 自社株を“老後資金の原資”として捉える
◆ 退職金制度の再設計が、社長の未来を守る最大の防衛策
◆ 年金の仕組みを理解し、受給タイミングを最適化する
◆ 税金・資金繰り・経営計画を一貫して見通す「見える化シート」の活用
本書の後半では、「アラフィフ社長の生涯GDP™を最大化する戦略」を解説。主なポイントは以下の通りです。
◆ “社長の生涯GDP™”=【事業利益+個人資産+人的ネットワーク】
◆ 自社の強みと個人の資産を連動させることで“持続的な収入”を確保
◆ 60代以降の働き方は「稼ぐ」より「つなぐ」へシフト
◆ 家族・社員・金融機関と共有する“出口戦略マップ”の重要性
◆ 「終活」とは“終わりの準備”ではなく“未来の最適化”である
また本書には、巻末特典として「アラフィフ社長の10問セルフ診断」が付属。
QRコードからアクセスすれば、あなたのタイプ(安心型/課題先送り型/資金不足型)を判定し、改善アドバイスをLINEで受け取ることができます。
本書の魅力は、“税金対策” や “節約” といったテクニカルな話にとどまらず、「経営者としてどう生き、どう終えるか」という人生哲学にまで踏み込んでいる点にあります。
庄司氏はこう語ります。「会社の数字を整えることは、社長の人生を整えることだ。」
経営と人生をつなげて考える――それが、50代からの“第二のキャリア経営”の核心です。
老後に備えるための “終活” を、不安の象徴ではなく「未来への投資」として捉え直す本書は、まさに「アラフィフ社長の安心経営バイブル」と言えるでしょう。
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では、今日もハッピーな1日を!【3914日目】







