「心が疲れたら、ムリに元気を出さなくていい」――そんな優しいメッセージで、日々のストレスを軽やかに癒やすヒントをくれる一冊があります。
本日紹介するのは、国際基督教大学教養学部教育学科卒業後、外資系コンサルティング企業を経て、東京大学大学院医学系研究科で公衆衛生学修士号および保健学博士号を取得。大学講師・研究員として予防医学、メンタルヘルス、ウェルビーイングの教育・研究に携わりながら、一般社団法人ココロバランス研究所代表理事として活躍する予防医学者・島田恭子(しまだ・きょうこ)さんが書いたこちらの書籍です。
島田恭子『心が疲れたらセルフケア』(すばる舎)
この本は、予防医学の知見に基づき、「体」と「心」の両面からストレスをやさしくほどくセルフケアの方法を紹介する、“読むだけで癒やされる実践書” です。
ムリをせず、ありのままの自分を受け入れながら、少しずつ元気を取り戻すためのエッセンスが詰まっています。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.「3分」でも効果的! 体をいたわると気分が変わる
2.カチコチな体をほぐす「呼吸法」「プチヨガ」でリフレッシュする
3.パターンに気づくとラクになる(1)考え方・行動編
4.パターンに気づくとラクになる(2)対人関係編
5.体が整い、気持ちがほぐれる 薬膳茶を飲んでみよう
6.「緑の神経」がオンになると安らぐ 自分の時間を大事にする
本書の前半では、「3分でも効果的! 体をいたわると気分が変わる」および「カチコチな体をほぐす呼吸法、プチヨガでリフレッシュする」について、「体をいたわる」と気分が変わるというシンプルな真実に基づき、ストレス解消の第一歩は “体へのアプローチ” から始めることを提案しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 幸せホルモンを促す「朝晩3分の過ごし方」で気持ちが前向きになる
◆ 食事・睡眠・運動の5つの工夫でストレスを自然に減らす
◆ カンタン呼吸法やプチヨガで自律神経のバランスを整える
◆ 「体をゆるめる」ことで心もほどけるメカニズムを紹介
◆ 体を労ることが、心のセルフケアの第一歩になる
この本の中盤では、「パターンに気づくとラクになる(1)考え方・行動編
」および「パターンに気づくとラクになる(2)対人関係編」について、「考え方・行動」と「対人関係」の2つのパターンに焦点をあて、心がラクになる思考法と人付き合いのコツを紹介しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 「~すべき」「~でなければ」を手放し、自分軸を取り戻す
◆ 小さな「できた」を積み重ねて、自己肯定感を育む
◆ 対人関係では「ほどよい距離感」を意識し、ムリをしない
◆ 完全主義をやめると、人間関係の摩擦が減る
◆ 「セルフ・コンパッション(自分への思いやり)」を日常に取り入れる
本書の後半では、「体が整い、気持ちがほぐれる 薬膳茶を飲んでみよう」および「緑の神経」がオンになると安らぐ 自分の時間を大事にする」について、東洋医学の知見を活かした「薬膳茶」や、最近注目される「ポリヴェーガル理論」をわかりやすく解説し、日々のセルフケアとしての実践法を示しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 薬膳茶を飲むことで、体を内側から優しく整える
◆ ポリヴェーガル理論を応用し、“安全感”を感じる生活をつくる
◆ 「セーバリング(味わう)」習慣が幸福度を高める
◆ 「毎日20分の自分時間」や「推しをつくる」で心が安らぐ
◆ “心と体の両面をケアする”ことで、しなやかに生きられる
この本は、疲れた心を一気に変えようとするのではなく、「少しずつ」「自然に」「心地よく」回復していくための優しい道しるべです。
ストレス社会を生きるすべての人に寄り添い、今日からすぐにできる “セルフケアの習慣” を教えてくれる、まさに人生の応急箱のような一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【3881日目】