「“人生も経営も、結局は人間としてどう生きるかに尽きる”」――そんな普遍的なメッセージを伝える一冊があります。
本日紹介するのは、1956年広島県生まれ、慶應義塾大学卒業後、業界紙記者などを経てフリージャーナリストとして独立。トヨタ式の普及で知られる若松義人氏の会社顧問を務め、大野耐一氏直系のトヨタマンを取材するなど現場に精通しつつ、スティーブ・ジョブズやジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、ウォーレン・バフェット、本田宗一郎、松下幸之助ら世界的経営者・投資家の研究をライフワークとしてきた経済・経営ジャーナリストの桑原晃弥(くわばら・てるや)さんが書いたこちらの書籍です。
桑原晃弥『決定版 稲盛和夫の教えがマンガで3時間でマスターできる本』(明日香出版社)
本書は、「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫氏の “生き方の哲学” を、マンガを交えてわかりやすく解説した一冊。京セラ・KDDIの創業、そしてJAL再建を成し遂げた稲盛氏の軌跡を通じて、経営者としての卓越した手腕だけでなく、人としての在り方、困難を乗り越えた生き様から学ぶことができます。
人生や仕事に迷い、不安を抱える人にとって、心の指針となる「哲学の教科書」とも言える内容です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.稲盛和夫の起業家精神
2.成功のコツはシンプルなもの
3.社員の幸福を追求する
4.大きな夢を実現するコツ
5.リーダーが「人格を磨き続ける」理由
6.高収益企業のつくり方
7.企業理念と企業倫理が持つ力
8.毎日を「ど真剣」に生きるということ
この本の冒頭で著者は、今日のように先が見えにくい、生きづらい時代にこそ大切な次の3つの「稲盛和夫氏の教え」が大切だと語っています。
◆ 人間として何が正しいかを考える
◆「ど真剣」に生きる
◆ 利他の心を持ち、反省のある日々を送る
本書の前半では、「稲盛和夫の起業家精神」「成功のコツはシンプルなもの」および「社員の幸福を追求する」について、稲盛和夫の起業家精神と経営哲学の原点が描かれています。
◆ すべての出発点は「利他の心」
◆ 小さな成功よりも「原理原則」に従う
◆ 「動機善なりや」を常に問い続ける
◆ 目の前の仕事を徹底的にやり抜く
◆ 哲学なき経営は必ず行き詰まる
この本の中盤では、「大きな夢を実現するコツ」「リーダーが人格を磨き続ける理由」および「高収益企業のつくり方」について、リーダーシップと組織経営の本質が語られます。
◆ 夢は“実現するもの”ではなく“実現させるもの”
◆ リーダーは自らの人格で人を導く
◆ 「採算意識」と「心の純粋さ」は両立できる
◆ 全員参加の経営が企業を強くする
◆ 一人ひとりが“自分ごと”として働く文化を育てる
そして本書の後半について、「企業理念と企業倫理が持つ力」および「毎日をど真剣に生きるということ」について、稲盛哲学の集大成である「生き方の哲学」が示されます。
◆ 企業理念は“魂”であり、経営の羅針盤
◆ 「正しいことを貫く勇気」を持つ
◆ 利益は目的ではなく“結果”である
◆ 一瞬一瞬を「ど真剣」に生きる
◆ 心の持ち方がすべてを決める
この本の締めくくりとして著者は、稲盛和夫氏がその体験を通して体得した「経営理念の大事さや、それを守り抜くことの大切さ、そして何より経営者自身が人として正しく生き、自らを成長させることの大切さ」を、著書や講演などを通じて広めてきた、と述べています。
まさに、人生や仕事に迷ったときに読み返すことで、再び前を向く力を与えてくれる一冊に仕上がっています。
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では、今日もハッピーな1日を!【3875日目】