「私は不幸でもない、ひとりでもない、失敗してもいない。私はもう、大丈夫だった」――そんな等身大の言葉が胸に響き、共感の嵐を呼んだ一冊があります。
本日紹介するのは、小学時代をアメリカ・シアトル、高校時代をカナダ・バンクーバーで過ごし、英語と日本語の両文化の中で育ち、国際基督教大学(ICU)を卒業後、1996年にNHK入局、『プロフェッショナル 仕事の流儀』や『第58回NHK紅白歌合戦』の総合司会を担当した後、2011年にフリー転身。現在は平日朝の人気番組、TOKYO FM『Blue Ocean』パーソナリティとして活躍するフリーアナウンサー/文筆家の住吉美紀(すみよし・みき)さんが、16年ぶりに世に送り出したエッセイ集です。
住吉美紀『50歳の棚卸し』(講談社)
本書は、ミドル女性向けNo.1WEBマガジン『ミモレ』で大反響を呼んだ連載エッセイに、大幅な書き下ろしを加えてまとめられています。50歳までひた走ってきた著者が、仕事、恋愛、結婚、不妊治療、家族といった人生の様々な局面を真正面から“棚卸し”することで見えてきた「本当の幸せ」を綴った内容です。
本書は以下の5部構成になっています。
1.ライフワークを棚卸し
2.恋愛と結婚を棚卸し
3.子のない人生を棚卸し
4.いろんな「家族」を棚卸し
5.棚卸しで見えてきた、今とこれから
この本の冒頭で著者は、番組終了の責任、ヤバすぎる元カレ、心が乾ききった40代での婚活、壮絶な不妊治療といった赤裸々な経験を語りつつも、それらを受け入れることで「人生はもう大丈夫だ」と思える境地に至ったことを明かしています。
本書の前半では、「ライフワークを棚卸し」および「恋愛と結婚を棚卸し」について、以下のポイントが語られます。
◆「ライフワークを棚卸し」で、番組終了やキャリアの浮き沈みを振り返る
◆「恋愛と結婚を棚卸し」で、失恋や出会いの記憶をユーモアを交えて回顧する
◆元NHKからフリーへの転身、その裏にあった葛藤と覚悟
◆公私にわたる失敗や挫折も、次のステージへの“栄養”になること
◆自己開示が、人生を軽やかに生きるための力になること
この本の中盤では、「子のない人生を棚卸し」および「いろんな家族を棚卸し」について紹介しています。主なポイントは次の通り。
◆「子のない人生を棚卸し」で、壮絶な不妊治療と向き合った日々を率直に描く
◆「いろんな『家族』を棚卸し」で、夫や猫たちとの暮らしに見出した幸せ
◆結婚や出産だけが“幸せの条件”ではないと断言するメッセージ
◆「他人のものさし」から解放され、自分だけの幸福を再定義する姿勢
◆多様な人生観を受け入れ、共感を広げるエッセイとしての魅力
そして本書の後半では、「棚卸しで見えてきた、今とこれから」について、次のような未来への視点が提示されます。
◆「棚卸しで見えてきた、今とこれから」で、自分らしく生きる姿勢を再確認する
◆50歳以降の人生を軽やかに、ユーモアと共に歩む決意
◆過去の辛い経験さえ愛しい思い出に変える力
◆「不幸でもない、ひとりでもない」と言い切れる心の自立
◆人生後半を心豊かに生き抜くヒントが満載であること
この本の締めくくりとして著者は、「辛い経験にも愛しい思い出にも真正面から向き合ってこそ、自分にとっての本当の幸せが見えてくる」と語っています。
赤裸々な自己開示にユーモアを添え、同世代の女性はもちろん、多様な人生を模索するすべての人に勇気を与えてくれる一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【3873日目】