「自分でやった方が早い」は、9割思い込み――そんな現実を突きつけ、リーダーに必須の “任せる力” を体系的に解説した一冊があります。
本日紹介するのは、リクルートグループ入社後、法人営業職としてプレイヤー・マネジャー両部門で年間全国トップ表彰を4回受賞し、累計40回以上の社内表彰を獲得。その後、営業部長や社内ベンチャー代表取締役を歴任し、2011年に研修会社・株式会社らしさラボを設立。年間200回を超えるリーダー研修、営業研修、コーチング、講演を行い、リピート率9割を誇る実践的プログラムは『日本経済新聞』『日経ビジネス』『The21』などで紹介され、Webラーニング「Udemy」でも人気講座を展開している伊庭正康(いば・まさやす)さんが書いたこちらの書籍です。
伊庭正康『リーダーの「任せ方」の順番 部下を持ったら知りたい3つのセオリー』(明日香出版社)
この本は、リーダーの任せ方を “3つのセオリー” として整理し、実践的に学べる内容に仕上がっている書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.リーダーの「思い込み」がチームを止めている
2.安心して仕事を任せられる「下準備」
3.任せ方の7つの「基本原則」
4.状況に合わせた任せ方の「実践」
5.成長に導く、任せた後の「フォロー」
この本の冒頭で著者は、「仕事を部下に任せたいけれど不安や焦りで結局自分でやってしまう。そんな“任せられない本当の理由”を見つめ直すことが第一歩だ」と強調しています。
本書の前半では、「リーダーの『思い込み』がチームを止めている」および「安心して仕事を任せられる『下準備』」について、任せられない背景と準備の重要性が語られています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 「自分でやった方が早い」という思い込みがチームの成長を妨げる
◆ 任せないことでリーダー自身が疲弊し続けてしまう
◆ 部下に仕事を委ねるためには、信頼関係の土台づくりが不可欠
◆ 役割やゴールを明確に設定することが準備の第一歩
◆ 不安を解消する仕組みを整えることが任せ上手への近道
この本の中盤では、「任せ方の7つの『基本原則』」および「状況に合わせた任せ方の『実践』」について、無理なくチームに任せるための具体策が紹介されています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 任せる範囲と裁量を適切に設定する
◆ 相手の得意分野や意欲を見極めて仕事を振る
◆ 進捗確認の仕組みを事前に設ける
◆ 状況に応じて“任せ方”を変える柔軟さが必要
◆ 任せることでチーム全体の力を底上げする
この本の後半では、「成長に導く、任せた後の『フォロー』」について、任せた後にどう支えるかが解説されています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 任せきりにせず、適度なフォローを入れる
◆ 失敗を責めずに学びの機会に変える
◆ 成果を承認し、努力を称えることが成長を促す
◆ フィードバックを継続的に与えて成長を加速する
◆ 「任せる力」がリーダー自身の余裕を生み出す
この本の締めくくりとして著者は、「あなたが信頼する勇気を持てば、部下は育ち、チームは成長し、あなた自身も『リーダー』として大きく成長します。」と述べています。
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では、今日もハッピーな1日を!【3866日目】