「21世紀は “資本主義の大転換” が始まる時代だ」――そんな衝撃的なメッセージから幕を開ける一冊があります。
本日紹介するのは、概念情報学博士であり、研究者、作家、講演者、上級政治アナリスト、映画監督、プロデューサー、さらにラテンアメリカ2カ国の統合参謀本部外交政策顧問を務めるダニエル・エスチューリン氏が、2020年に世界で発表した『Global Project at War : Tectonic Processes of Global Transformation』を日本語に翻訳した書籍で、ノンフィクション作家であり、情報&制作会社の代表取締役として国際情勢を鋭く分析する河添恵子さんが解説を担当したこちらの本です。
ダニエル・エスチューリン、河添恵子解説『グローバリストの世界覇権史〜トップ1%が仕掛けるグレートゲーム〜』(経営科学出版)
本書は以下の3部構成から成っています。
1.グローバル・プロジェクト
2.危機後の世界
3.新グローバル秩序におけるラテンアメリカの重要な役割
この本の冒頭で著者は、戦争・経済・地政学的混乱が激化する世界において、その ”背後で蠢く黒幕” を解明し、資本主義の大転換の本質を見抜く必要性を強調しています。
本書の前半では、「組織的な陰謀とも言うべき資本主義」「グローバルプロジェクト序章」「グローバルプロジェクトから見る世界の変遷」「東洋が歴史的使命とみなす政治哲学」「世界を決定づけるプロセスの変容」および「易経ー変化の法則」について説明されています。主なポイントは以下の通りです。
◆ グローバリズムは“偶然の流れ”ではなく、長期に仕組まれたプロジェクトである
◆ 世界の転換点ごとに、背後で設計図を描くトップ1%が存在する
◆ 東洋思想や「易経」による変化の法則が、新しい時代の理解に不可欠である
◆ 産業構造の変化は、資本主義の変質と連動している
◆「黒幕の意思」が歴史の大転換を決定づけてきた
この本の中盤では、「ブレトン・ウッズと70年代のオイルショック詐欺」「アメリカVS中国」および「ソビエトの二重流通の経済モデル」について解説されています。主なポイントは次の通り。
◆ ブレトン・ウッズ体制の崩壊は“仕組まれた金融秩序の再編”であった
◆ 70年代のオイルショックも、背景に“見えざる操作”が存在した
◆ 米中対立は単なる覇権争いではなく、グローバルプロジェクトの枠組みの一部である
◆ ソビエト型の二重経済モデルが、現代中国や新興国の経済政策にも影響を与えている
◆ 世界の危機は“偶然”ではなく、秩序を塗り替えるための戦略である
本書の後半では、「ラテンアメリカの経済統合」および「モンロー宣言」について歴史的意味を踏まえ、これからの世界秩序における新しい中心地の可能性を示しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ ラテンアメリカは、米国主導の秩序とグローバルプロジェクトの“はざま”で揺れ続けてきた
◆ 「モンロー宣言」は、米国の世界戦略における転換点だった
◆ 経済統合の進展は、南北問題を超えた“新しい秩序形成”に直結する
◆ ラテンアメリカの資源・人口動態が21世紀の大転換を支える
◆ 新しいグローバル秩序は、ラテンアメリカを中心の一角として構築される
この本の締めくくりとして著者は、「21世紀を理解するには、“表の出来事”ではなく、背後にある構造を読み解く必要がある」と述べています。表層に見える経済や地政学的ニュースの背後に “見えざる設計者” がいることを強調し、読者に深い洞察を促しています。
世界の秩序が流動化する現代において、「大転換の本質」を読み解くために必読の一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【3828日目】