「頼ることは甘えではなく、人生を豊かにするスキルである」「誰かに助けを求めることで、人はもっと自由に、自分らしく生きられる」そんなメッセージを伝えてくれる本があります。
本日紹介するのは、鹿児島県始良市出身、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了、様々な業種の仕事を経験して、現在は作家・写真家として国内外で活動し、多くのビジネスパーソンに寄り添ってきた有川真由美さんが著した、こちらの書籍です。
有川真由美『頼るのがうまい人がやっていること』(秀和システム)
この本は、「頼るのが苦手」という人に向けて、頼る力の磨き方を心理面・実践面の両方からやさしく説いた一冊です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.「頼ること」への心のブレーキを外しましょう
2.頼れるようになるスモールステップ
3.「頼るのがうまい人」がやっている習慣
4.頼りっぱなしの心地いい〝居場所〟のつくり方
この本の冒頭で著者は、「頼ることは弱さではなく、“人との関係を育てる強さ”である」と述べています。
本書の前半では、「頼ることへの心のブレーキを外す」ことの大切さについて、以下のようなポイントで説明しています。
◆ 「自分のことは自分でやらなければならない」という思い込みに気づく
◆ 「頼ること=迷惑」という誤解を解きほぐす
◆ 「断られるかもしれない」という不安を手放す
◆ 「自分でやったほうが早い」という考え方を見直す
◆ 頼ることが相手の承認欲求や幸福感を満たす可能性があると知る
この本の中盤では、「頼れるようになるスモールステップ」について、実践的な方法が紹介されています。主なポイントは次の通りです。
◆ 小さなお願いから始める(コピーをお願いする、席を譲ってもらうなど)
◆ 相手の強みや得意分野を見極めて依頼する
◆ 「なぜ頼みたいのか」を明確に伝える
◆ 「あなただからお願いしたい」と言葉にする
◆ 断られても落ち込まず、感謝の気持ちを伝える
本書の後半では、「頼るのがうまい人の習慣」や、「心地よい居場所のつくり方」について述べられています。主なポイントは以下の通りです。
◆ あいさつにひと言プラスして人間関係を柔らかくする
◆ ポジティブな感情を積極的に表現する
◆ 小さな親切を繰り返し、信頼貯金を積み重ねる
◆ 「また会いたい」と思ったらすぐに連絡する
◆ 居場所を一つに絞らず、複数持ち、ゆるやかにつながる
この本の締めくくりとして著者は、「頼ることは ”スキル” であり、頼り方のコツがわかれば、誰でも簡単に人の力や知恵を借りられるようになります。」と述べています。
また本書の「巻末特典」として、<「頼るのがうまい人」の頼み方 実践編>として、シチュエーション別に、悪い頼み方とよい頼み方を対比してポイントを説明しています。
あなたも本書を読んで、「頼るのがうまい人」がやっていることを実践して、本当に ”自分にしかできないこと” をするようにしてみませんか?
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では、今日もハッピーな1日を!【3729日目】