書評ブログ

『アサーション・トレーニング : さわやかな〈自己表現〉のために』

「『自分も相手も大切にすること』は、言われてみれば当たり前のことですが、実は、それを実行するのはとても難しいことです。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1959年津田塾大学学芸学部英文学科卒業、ミネソタ大学大学院教育心理学修士課程修了、現在は日本アサーション協会代表平木典子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

平木典子『アサーション・トレーニング : さわやかな〈自己表現〉のために』(日本・精神技術研究所)

 

この本は、三訂版として、日本におけるアサーションの30年の実践の歴史を振り返り、その意味の変遷をたどっている書です。

 

本書は以下の7部構成から成っています。

1.アサーションとは

2.ものの見方・考え方とアサーション

3.人権としてのアサーション

4.アサーティブな言語表現

5.言葉以外のアサーション

6.アサーション・トレーニングの実際

7.むすびに代えて ~ 21世紀のアサーション ~

 

この本の冒頭で著者は、「アサーションは、いつの時代にも、どこでも通用するコミュニケーションの基本的考え方と方法です。」と述べています。

 

本書の前半では、「アサーションとはおよび「ものの見方・考え方とアサーション」について以下のポイントを紹介しています。

◆ アサーションとは、自分のことをまず考えるが他社にも配慮するタイプ

◆ 非主張的・攻撃的に対する「アサーティブ」な自己表現

◆ 考え方が日常の言動に影響する

◆ ものの見方・考え方は社会で形成される

 

この本の中盤では、「人権としてのアサーションおよび「アサーティブな言語表現」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 燃え尽き症候群に必要な人権としてのアサーション

◆ 基本的「アサーション権」という考え方

◆ 課題達成・問題解決のための台詞づくり

◆ 人間関係維持のためのアサーション

 

本書の後半では、「言葉以外のアサーション」「アサーション・トレーニングの実際」および「むすびに代えて ~ 21世紀のアサーション ~」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 非言語のアサーション

◆ 怒りとアサーション

◆ 産業領域、医療領域、看護領域でのアサーション・トレーニング

◆ 教育領域、司法領域でのアサーション・トレーニング

 

この本の締めくくりとして著者は、「アサーションは、アサーティブに考え、選択し、決断するプロセスをつくる」「アサーションは人間関係の質を変える」「アサーションは協同を促進する」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、アサーション・トレーニングに挑戦してみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3630日目】