書評ブログ

『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』

「成功している人はみな、多かれ少なかれ、共通の考え方をしていることに気づきました。それをひと言で言えば、『合理的に考える』になるでしょう。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1959年生まれ、2002年国際金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビューし、数々の著書でベストセラーを連発している作家橘玲さんが書いた、こちらの書籍です。

 

橘玲『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?ー人生という「リアルなゲーム」の攻略法』(筑摩書房)

 

この本は、親が子どもと簡単なゲームをしながら、これから「人生というリアルなゲーム」を攻略するときに、ほんとうに役に立つ知識を教える方法を解説している書です。

 

本書は以下の9部構成から成っています。

1.なにかを選べば、別のなにかをあきらめなければならない

2.お金はどのように増えていくのか

3.楽しいことはすぐに慣れてしまう

4.人生で大事なことはすべてギャンブルが教えてくれる

5.時間には値段がある

 

6.市場(しじょう)でお金を生み出すには

7.はたらくってどういうこと?

8.ハックする

9.人生で役に立つ7つの法則

 

この本の冒頭で著者は、「わたしたちが生きている市場経済の世界は、合理的に考えるひとがお金持ちになるような仕組みになっている」と述べています。

 

本書の前半では、「なにかを選べば、別のなにかをあきらめなければならない」「お金はどのように増えていくのか」および「楽しいことはすぐに慣れてしまう」について以下のポイントを説明しています。

◆ 何かを選べば、別の何かをあきらめなければならないトレードオフを理解する

◆「お金」はトレードオフを解決できるから大切

◆ 資源は有限だからコスパ(コストパフォーマンス)を理解する

◆「時間」はお金以上に希少なので、タイパ(タイムパフォーマンス)を理解する

 

◆「複利の法則」は、時間が経つとお金以外でも大きな格差になる

◆ 楽しさは少しずつ減っていく「限界効用逓減の法則」

◆ 20%の努力で達成度80%になり、そのあとはすごい努力が必要になる

◆ ロングテールの仕事とベルカーブの仕事がある

 

この本の中盤では、「人生で大事なことはすべてギャンブルが教えてくれる」「時間には値段がある」および「市場(しじょう)でお金を生み出すには」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 統計学のパワーと「ゼロサムゲーム」の世界観を理解する

◆「リスパの法則」を理解し、致命傷を負わないようにリスクを管理する

◆「時間」の値段が「金利」

◆「レバレッジ」を理解する

◆ 自由とは選択できること

 

本書の後半では、「はたらくってどういうこと?」「ハックする」および「人生で役に立つ7つの法則」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ よい習慣をたくさん身につけると、人生が楽になる

◆「必要としていないし、楽しくないこと」にお金を払ってくれるひとはいない

◆ 人的資本は3つ:➀学歴、②資格、③実績

◆ 人的資本を大きくする(レバレッジをかける)のが、「自己啓発」

◆ クールなハッカーを目指せ

 

◆ 人生で役立つ7つの法則:➀100倍の法則、②「奇跡は起きない」の法則

◆ ➂「君は友達5人の平均」の法則、④「わたしはわたし」の法則

◆ ⑤トライ・アンド・エラーの法則、⑥「世界は理不尽である」の法則

◆ ⑦「恵まれていない方が人生は面白い」の法則

 

とくに最後の法則は、「適度なハンディキャップがあるほうが人生の幸福度は高い」ということで、前向きになって元気と勇気がもらえます。

 

この本の締めくくりとして著者は、「本書をひと言でまとめるなら、『人間は合理的ではないからこそ、合理性が大きな武器になる』になるでしょう。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、「どうしたらお金持ちになれるの?」という、人生という「リアルなゲーム」の攻略法を親子で学んでみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3577日目】