「成長を享受する一方で、つながりを捨ててきた現代社会を生きる我々にとって、孤独・孤立は、もはや誰もが当事者になりうる。」と述べている雑誌特集があります。
本日紹介するのは、出版事業を通じて時代を担う人々に高品質な情報を提供することを経営理念に掲げて月刊誌『Wedge』を発行するWedge編集部が編集した、こちらの雑誌特集です。
Wedge編集部『Wedge2024年10月号【特集】孤独・孤立社会の果て 誰もが当事者になる時代』(ウェッジ)
この雑誌特集は、現代社会が抱える孤独・孤立社会の ”果て” にあるものとは何かを提示するとともに、この問題に我々はどう向き合っていくべきなのか、現実的な解決策とは何かを考えているものです。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.孤独・孤立はすぐそばに「問題」本格化はこれから
2.中高年男性の孤独 処方箋は「ゆるい依存先」
3.〝没イチ後〟に露呈 自活力なき男性が直面すること
4.ひきこもり支援は〝魔法の杖〟 美談だけでは語れない
5.居場所のない女の子たちを「自業自得」だけで片付けないで
6.「一億総生きづらさ時代」に一筋の光はあるのか?
この本の冒頭で著者は、「内閣府の定義によれば、『孤独』とはひとりぼっちと感じる精神的な状態や寂しい感情を指す主観的な概念であり、『孤立』とは社会とのつながりや助けが少ない状態を指す客観的な概念である。孤独と孤立は密接に関連しており、どちらも心身の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。」と述べています。
本書の前半では、「孤独・孤立はすぐそばに問題本格化はこれから」および「中高年男性の孤独 処方箋はゆるい依存先」について以下のポイントを説明しています。
◆ 日本社会を支えていた「血縁」「地縁」「会社縁」の揺らぎ
◆ コロナ禍が孤独・孤立を加速化
◆ スマートフォンなどで、つながりを補償する「場」の機能が弱くなる
◆ フォーカスすべきは団塊ジュニア以下の生涯未婚率の低下
◆ 孤独には自覚症状がない
◆ 家族や会社以外の場に、広くて浅い「依存先」を意識して増やしていく
◆ 広くて浅い「ありがとう」を作る
◆ 第二の人生で成功している人は、自分のスキルや肩書きを小出しにするのが上手い人
この本の中盤では、「〝没イチ後〟に露呈 自活力なき男性が直面すること」および「ひきこもり支援は〝魔法の杖〟 美談だけでは語れない」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 妻に先立たれた後の生活を考えてみる
◆ できることは自分でやるスイスの高級介護施設
◆ お弁当の種類が多すぎて選べない初老男性
◆「没イチの会」では、「パートナーの分も人生を2倍楽しむ」がモットー
◆ ひきこもりを続ける人こそ、「孤独」であり「孤立」している
◆ 「当事者等の立場に立って」がキーワード
◆ 扶養義務は原則、当事者間の問題
◆ 家族主義から個人主義への変化に対応できていない制度
本書の後半では、「居場所のない女の子たちを自業自得だけで片付けないで」および「一億総生きづらさ時代に一筋の光はあるのか?」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 親との関係に悩みやトラウマを抱える少女は多い
◆「もっと早くBONDにつながっていれば」という思いから、相談の入り口になる
◆ OD(オーバードーズ)や薬物依存で「死にたい」という絶望に
◆ 自業自得だけで片付ける大人は無関心で無責任
◆ 全世代が抱える生きづらさ
◆「天涯孤独です」という声が殺到する社会
◆ 他者との「ちょうどいい距離」を見つけて、「つながり方」を模索
◆ 自己責任論からの解放を
この雑誌特集では途中に、次の3つのコラムが掲載されています。
1.つながりが希薄になった日本人
2.シニア男性限定!「おとこの台所」が支持される秘訣
3.自分が暮らす街をどのくらい知っていますか?
あなたも本特集を読んで、誰もが当事者になる時代における「孤独・孤立社会の果て」について考察してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3536日目】