「自分はいったい何歳まで生きるのだろうか?」という、どこまでいっても「決して正解が出ない命題」に、それこそ人は亡くなる日まで、悩まされ続けますと述べている本があります。
本日紹介するのは、1958年生まれ、青山学院大学経営学部卒、米ミシガン大学で「上級人事エグゼクティブ・プログラム」を修了、欧米の大手金融機関を中心に人事部長職を歴任、「ジョブ型」や「定年」問題を軸に、講演や著述、人事コンサルティングを行う一方で、「京都かいらし堂」の店主として活動する梅森浩一さんが書いた、こちらの書籍です。
梅森浩一『定年いたしません!』(光文社新書)
この本は、「もうこれからは、『悔いのない人生』を送りたい。でもどうしたら実現できるのだろうか?」という問いに対して、「定年しない!」と決めた著者の、いったい、どこがどう役に立てるのかを紹介している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.それって、私の仕事ですか?
2.「早期退職」若年化時代
3.「給与格差」時代
4.「ジョブ型」転職時代
5.「クラス分け」と「老後のお金」のお話し
6.定年いたしません!
7.65歳からの「ジョブ型」就活術
この本の冒頭で著者は、「私は最近、『75歳になったら、もうこの世の中にはいない』という人生の予定をたてました。」と述べています。
本書の前半では、「それって、私の仕事ですか?」および「早期退職若年化時代」ついて以下のポイントを説明しています。
◆ わたしの予定(寿命)をどう決めるか
◆ 悔いのない人生を送るために、定年しないでずっと働き続ける
◆ ブライトサイド・キャリアとダークサイド・キャリア
◆「ジョブ型」雇用にはメリットもデメリットもある
◆ 日本企業の「ジョブ型」は、ハイブリッド型
◆「早期退職」若年化時代
この本の中盤では、「給与格差時代」「ジョブ型転職時代」および「クラス分けと老後のお金のお話し」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆「ジョブ型」給与格差では、転んでもタタでは起きない姿勢が大事
◆ スタートアップ企業への転職では、何でも自分ですること
◆ 自分にとって「かけがいのないもの」、価値観をハッキリさせる
◆「〇金」と「〇ビ」というクラス分けは昔からある(by『金魂巻』)
◆「アリ型」なのか、「キリギリス型」なのか
◆ 年金制度は思い違いしている人が多い(上限低い、下振れ可能性、税金・社会保険料)
◆ 所得代替率50%は、生活保護の収入以下の水準
◆ 高齢者3,600万人の上位4%は140万人、中位61%は2200万人、下位35%は130万人というクラス分け(上位4%の介護保険料を引き上げて下位35%の保険料を下げる)
◆ 目指せ「4%倶楽部」(年収410万円以上の高齢者)
本書の後半では、「定年いたしません!」および「65歳からのジョブ型就活術」ついて説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆「死ぬまでに必要なお金」=「1年生活費」×「人生の残り年数」× 0.7
◆「ワーク」さえあれば「自分の居場所」は見つかる
◆「定年起業」は結果が出てからやる
◆「定年できません」ではなく、「定年いたしません!」
この本の締めくくりとして著者は、「人生は最後の最後まで分からない」と述べています。
あなたも本書を読んで、「終身雇用」崩壊の時代における「定年」や、その後の「悔いのない人生」について考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3482日目】