「最近、ネットの世界では『ザイム真理教』という言葉が頻繁に使われるようになった。財務省は、宗教を通り越して、カルト教団化している。」「その教義を守る限り、日本経済は転落を続け、国民生活は貧困化する一方になる。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1957年東京都生まれ、東京大学経済学部卒業、日本専売公社(現在のJT)、経済企画庁、UFJ総合研究所などを経て、現在は経済アナリスト、獨協大学経済学部教授で、50年間集めてきたコレクションを展示するB宝館(埼玉県所沢市けやき台2-32-5)が話題の森永卓郎さんが書いた、こちらの書籍です。
森永卓郎『ザイム真理教ーそれは信者8000万人の巨大カルト』(フォレスト出版)
この本は、なぜザイム真理教が生まれ、それがどのように国民生活を破壊するのかというメカニズムを述べている書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.ザイム真理教の誕生
2.宗教とカルトの違い
3.事実と異なる神話を作る
4.アベノミクスはなぜ失敗したのか
5.信者の人権と生活を破壊する
6.教祖と幹部の豪華な生活
7.強力サポーターと親衛隊
8.岸田政権は財務省の傀儡となった
この本の冒頭で著者は、「いまやザイム真理教は8000万人以上の信者を獲得していることになる。その巨大カルトに挑むのは、無謀かもしれない。」と述べています。
本書の前半では、「ザイム真理教の誕生」および「宗教とカルトの違い」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 宗教化する財政健全化
◆ 政治家たちのゆがんだ正義感
◆ 時代の転換期に集中する日本の新しい宗教の誕生
◆ カルトはマイナスの説教がメイン
◆ ディズニーも財務省も「カルトのような文化」
この本の中盤では、「事実と異なる神話を作る」および「アベノミクスはなぜ失敗したのか」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 日本は財政破綻どころか資産との差し引きでは、わずか8兆円の純債務
◆ 通貨発行益という巨大な財源
◆ 一向に現実化のかけらもない「日本経済突然死論」
◆ コロナでもまったく裂けることなく広がった「ワニの口」
◆ 連邦の付加価値税(消費税)がないアメリカ
◆ 消費税引き上げがもたらした悪循環
◆ 国有地を二束三文で売りさばいたのは安倍首相へ恩を売るため
◆ 結果的に二度も消費税を引き上げた安倍政権
◆ 再び財務省主導政権に戻った自民党政権
◆ 日本は世界最初の「衰退途上国」に
本書の後半では、「信者の人権と生活を破壊する」「教祖と幹部の豪華な生活」「強力サポーターと親衛隊」および「岸田政権は財務省の傀儡となった」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 国民負担率は37.2%(2010年)から47.5%(2022年)に増加
◆ 消費税が二度の引き上げで5%から10%へ倍増したため
◆「百姓と菜種は絞れば絞るほど取れる」と言った代官さま
◆ 日本は重税国家に変貌、負担増が庶民と高齢者に集中
◆ 国民年金保険料納付も公務員定年も65歳まで延長、さらに70歳まで延長に
◆ 少子化対策を口実に、パワーカップルの生活を改善する「官僚バイアス」
◆ 富裕層という財務省親衛隊
◆ 国税庁は最強の財務省親衛隊
◆「国民の命より財政」という岸田政権の政策
この本の締めくくりとして著者は、「脱洗脳」には、洗脳がなされたのと同じ時間が必要だとされる、と述べています。
あなたも本書を読んで、「ザイム真理教」が国民生活や日本経済を破壊するメカニズムについて考察してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3158日目】