「お金に関する老後不安と言うのはメディアが煽った幻想に過ぎません。」「考えるべきことを考え、準備すべきことを準備しておけば、普通のサラリーマンであれば過剰にお金のことを心配する必要はありません。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、大手証券会社で25年にわたって個人の資産運用業務に従事、2001年に確定拠出年金法が施行される前から確定拠出年金ビジネスに携わってきた業界の草分け的存在で、2012年独立後は、「サラリーマンが退職後、幸せな生活を送れるように支援する」という理念のもと、資産運用やライフプランニング、行動経済学に関する講演・研修・執筆活動を行っている、経済コラムニスト、オフィス・リベルタス代表の大江英樹さんが書いた、こちらの書籍です。
大江英樹『50歳からやってはいけないお金のこと』(PHPビジネス新書)
この本は、誰もが不安に思っている「老後に向けたお金」について、50代から考えておくべきことを5つの章に分けて記した書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.煽り報道に振り回されてはいけない
2.出世のために頑張っても意味はない
3.「節約」をしてはいけない
4.年金を損得で考えてはいけない
5.「お金に働いてもらう」のはそれほど簡単ではない
この本の冒頭で著者は、「お金を心配するよりも、もっと楽しいことを考えた方が、人生の後半は素敵になります。」と述べています。
本書の前半では、「煽り報道に振り回されてはいけない」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 2500万円の不足と平均貯蓄2500万円が真実の姿
◆ 支出の中味も不自然な「老後2000万円問題」
◆ 自分のお金を「見える化」する
◆ 老後資金づくりは、50歳からでも遅くない
この本の中盤では、「出世のために頑張っても意味はない」および「節約をしてはいけない」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 70歳まで働くのは不思議ではない
◆ 長く働くことで三大不安(病気・貧困・孤独)は解消される
◆ 長く働くことの最大のメリットは年金の増額
◆ 50歳になったら成仏しよう
◆ 50代になったら今まで以上に仕事を頑張る
◆ 女性の方が長生きリスクが大きい
◆ 定年起業や転職はそれほど高リスクではない
◆「職業の道楽化」が人生最高の幸せ
◆ 節約をするとストレスが溜まる
◆ 不要な保険は人生最大の無駄
◆ 家計簿アプリのメリットは「使途不明金」が明らかになること
◆ 知識と時間はお金になる
本書の後半では、「年金を損得で考えてはいけない」および「お金に働いてもらうのはそれほど簡単ではない」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 一番大事な保険は「社会保険」
◆ 年金の本質は「保険」、損得で考えてはいけない
◆ 年金は終身支給で物価連動
◆ 年金を自分で増やす方法4つ:➀収入を増やす、②夫婦ともに厚生年金加入で共稼ぎ、③長く働く、④年金受給開始を繰り下げる
◆ お金を増やすコツは、世の中にお金を回すこと
◆ 資産形成にふさわしいのは優良な株式の長期保有
◆ 投資信託のコストを把握しておく
◆ 資産形成にとって最大の敵は「コスト」
◆ 50歳からの投資は遅くない
この本の締めくくりとして著者は、「目的はお金を増やすことでも儲けることでもありません。楽しい人生を送ることです。」と述べています。
貴方も本書を読んで、やるべき準備をしっかりとやって、黄金の50代を過ごしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3141日目】