「真のリーダーや賢い投資家は、一時的な経済ショックに左右されず、大きな潮流をきっちりつかまえなければならない。」と提唱し、「長期的な潮流を捉え続ける限り、大失敗はないし、逆にうまくそれに乗れれば自分の立場を大きく変えられるはずだ。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1969年生まれ、東京大学法学部経営法学科卒業、貿易会社に勤務した後、独立して現在は、作家、経済評論家の渡邊哲也さんが書いた、こちらの書籍です。
渡邊哲也『世界と日本経済大予測2022-23』(PHP研究所)
この本は、2021年10月現在までの国際・国内情勢を振り返りつつ、膨大なデータの分析・予測を行い、2022年および2023年に起こりうる国内・国外リスクを50挙げて解説し、業界別の未来予測を試みている書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.中国もGAFAも成長が終わる
2.新型コロナに踊らされる時は過ぎた
3.いばらの道を行くバイデン政権
4.「共産主義返り」を狙う習近平との戦い
5.昇る台湾、沈む台湾、崩れ行くEU
6.日本経済の大逆転劇が始まる!
この本の冒頭で著者は、「大局から予測すれば9割的中できる」と述べています。
本書の前半では、「中国もGAFAも成長が終わる」および「新型コロナに踊らされる時は過ぎた」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 新興国リスクがありブローバル・サプライチェーンは脆い
◆ 習近平の文化大革命Ver.2.0による人と情報の制限
◆ 環境問題に関心が薄い中国
◆「一帯一路」が食糧難を加速させる
◆ サーバーの各国配置が命取りになるGAFA
◆ 国民皆保険制度のためにワクチン製造が遅れた日本
◆ 日本製ワクチン実用化は2022年後半
◆ 絶滅は不可能で、ウィズコロナの時代に
この本の中盤では、「いばらの道を行くバイデン政権」および「共産主義返りを狙う習近平との戦い」について、著者の予測するリスクを紹介・解説しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 米中間選挙でバイデン政権はレームダックに
◆ アフガニスタンは「帝国の墓場」
◆ 米中対立の象徴は半導体戦争
◆ 中国の人口減少が加速
◆ 中国不動産バブル崩壊、中国IT企業の弱体化
本書の後半では、「昇る台湾、沈む台湾、崩れ行くEU」および「日本経済の大逆転劇が始まる!」について考察しています。主なポイントは次の通りです。
◆ インドの人口増加と食糧難
◆ 韓国の凋落、サムスン電子もアメリカの企業に
◆ 中国、香港、台湾からの日本不動産需要は減少
◆「国内で創薬」が多額の利益に
◆ テイクアウト需要がまだ伸びる外食産業
◆ テレワークが生活スタイルを変えていく
◆ ソーシャルワーカーの必要性はこれからも高まる
◆ 元気で富裕な高齢者は支える側に回る
あなたも本書を読んで、2022~23年の世界と日本経済を大きな視点から展望してみませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2698日目】